待ち合わせ2 あなたside ページ16
ど、どうしよう…何か話をした方がいいんだろうけど思いつかない…
「今日はいい天気だな」とか話す?
いや、クソだろ!!鼻血でる前にあたしが恥ずかしいわ!!
メンバーの話とか!!
…いや、後が恐いかもしれない…
そうやって、ひとりボケツッコミをしていると…
臣「…曲、聴きたかったら聴いていいぞ」
突然、そんなこと言い始めた…
いや、たまに音楽聴くけど…
あ「いや、スイッチが入ったら困るだろ…」
臣「お前が気晴らしになるならいいだろ」
あ「そうだけど…」
臣「俺、運転してるから気にすんな」
何でだろう…そう言った広臣の声が何処か寂しそうに聞こえた…
あ「今日ぐらいは、広臣を一人にしたくない…」
臣「…!」
最近、広臣の笑顔に何処か裏を感じるときがあるんだ…
企みとか黒い笑みとかそんなんじゃなくて…
寂しそうというか辛そうに笑ってるような…
あ「いつも、自分の世界に入ってしまうから今日ぐらいは…ッ」
臣「ごめん、路上停車するわ」
あ「えっ」
突然、そう言われた…
臣「まじで反則…」
あ「な、なんだよ…」
あたし、なんかまずいこと言ったか…?
臣「A」
あ「お、おぅ…」
臣「バカ…」
あ「はぁ!?」
臣「ほんと、おかしい(笑)」
本当に突然笑い始めたと思ったら、そのままハンドルに顔を隠した…
あ「な、なんだよ!!人がせっかく心配してやってんのに!!」
あたしは真剣に言ったのに…
臣「──ッ」
あ「…ッ(////)」
正直、何を言っていたのかわからなかった…
けれど、ハンドルに隠しているそのすきまから見える広臣の顔は頬を染めて、幸せそうに笑っていた…
それに気づくとただでさえ茹でたタコみたい顔がまた赤くなった…
あたしはこれからもそんな風に笑顔にしたい…
広臣を幸せにしたい…
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作者名:shiyu | 作成日時:2017年6月4日 9時