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あ「あの…」

とりあえず、なにか言わないと…

?「…ジョ…ブ…ッ」

あ「(?)」

?「怪我…大丈夫…?」

あ「だ、大丈夫です」

?「そう」

あ「心配してくれてるですか?」

?「…」

あ「優しいですね」

?「…ッ!優しい…?」

あ「だって、心配してくれたんですか?」

?「心配…」

あっ…そういえば、地獄来たものは仕打ちが酷くて感情を失う人が多いだった…きっと、彼も…

あ「私は大丈夫です。慣れてますので…」

?「…ッ」

あ「あなたは悪魔ですか?」

?「うん…」

あ「私は…一応、天使です」

?「一応…?」

あ「見ての通り、私は実験体です!今だって、研究所から逃げ出して来たんです」

?「…ッ!!」

あ「天国に居ても幸せとは限らないですよ」

なに言ってるだろ…こんなこと言ったって何も…

?「…」

彼は少し戸惑っていた…

あ「あの、どうかしましたか?」

?「あなたに触れたいです…」

あ「えっ…?」

いったいどういう…

?「でも、出来ない…悪魔は天国に行けばこの体が消えてしまうから…」

あ「体が…」

?「…」

私と彼の前にマウスが現れ…マウスが天国に入った瞬間…そのマウスは砂のように粉々に消えていた…

あ「…ッ!!」

?「消えたものは二度とは修復しない…本当はあなたを慰めてあげたいのに」

あ「…」

私は彼の手を掴んだ…

?「…ッ!?」
 
あ「私からなら大丈夫ですよ」

(手に少しずつ黒いモヤが出てきて…)

?「ダメ…」

あ「なら、私の話し相手になってくれませんか?」

?「なんで…」

それは私にもわからない…けれど…

あ「あなたを助けたいんです」

?「…ッ!」

あ「あなたは優しい人です。だからこそ、その優しさを捨ててほしくない」

?「天…使さ…ッ」

研「No.104!!」

あ「…ッ!隠れてください…(ボソッ)」

?「えっ…うん」

彼が死角に隠れた後…

研「夜の実験の時間だ」

あ「はい…」

私はその研究者と一緒にその場を去った…

?「…」


少し、後ろを振り向くと…彼は心配そうにこっちを見つめていた…

そんな心配そうな顔しないでください…

あ「(“また明日”)」

彼に口パクでそう言った…

大丈夫、今日こらえれば明日会える…

こうして、その場をあとにした…

*→←*



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作者名:shiyu | 作成日時:2016年4月6日 12時

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