理想と妄想。・２【短編集】

Ｊ５ ページ5

樹「ちょっと、Aちゃん具合悪いみたいだから、

俺、送ってくるわ！」


みんなが『気を付けてー』『お大事にー』と言ってる中、

美麗ちゃんだけが口パクで『ガ、ン、バ、レ』と言っていた。


お店を出ると、
樹「A、危なっかしいから 手繋ごう」

お酒のせいもあって、私もそれに素直に応じる。

2人で並んで歩く…

樹「あのさ…、

こんな今日会ったばっかで信じられないかもしれないけど、

一目惚れって言うの？こう言うの。

電車でA見かけて、可愛いなって。

そしたら、あのクソオヤジ痴漢なんかしやがって。

もう無意識に助けなきゃって…

あー！…俺、Aが好き！
付き合って！」


「え…あの…、私も、今日会ったばっかで、
樹…///…の事全然知らないけど、でも…

好きになっちゃったみたいです…

宜しく、お願いします…///」


樹「マジで？超嬉しいんだけど！

よし、帰ろっっ！」


電車に乗ると、ぎゅっと手をしっかり繋いでくれて、「怖くない？」と心配してくれる。

「樹がいるから大丈夫。」

樹「///(可愛い過ぎる…)」



マンションに到着すると、

樹「ウチにおいで。」

と、樹の家へ入った。

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