J Soul と ワタシ * Part 2

第 82 話 ページ33

思いっきり飛び出してしまった

やっぱりあんなの見ると苦しくて



剛「Aっ！」

『岩ちゃん… ごめっ…やっぱ…辛…くてっ』

剛「いいんだよ。ゆっくり解決していこ？」

『うんっ…』


そう言って抱きしめてくれてる岩ちゃんの腕の中は暖かくて自然と安心できる…


「… A！！と岩さん…？」


聞き覚えのある声…

声がした方を見ると

『！！翔太っ… ？』

剛「…知り合い？」

『も、元彼…』


なんで今更。
私の前に現れるの。


翔太「覚えててくれたんだ。また綺麗になったね」


そう言って手を伸ばしてくる


『やめて。汚い手で触んないで…。』


岩ちゃんの背中に隠れる


翔太「俺、すごい反省してるよ？Aと別れたことも後悔してる。もう一回俺にチャンスくれない…？」


聞き飽きた言葉。
翔太は全然変わってない。


『その言葉…何回目？私はあなたが嫌いなの。嘘の言葉ばっかり並べてその場しのぎの為に謝って…同じこと繰り返して…

何が後悔よ！あれだけ信じて待ってたあなたに何回も裏切られた私の気持ちなんて翔太なんかには分かんないでしょ！？』


翔太のなんかの為に泣きたくないのに…
涙が溢れて止まらない

思い出しちゃう。

どれだけ嫌いでも最低でも私にとって
初めての彼氏で。やっぱり大好きだったから。

『もう私の前に現れないで。…行こ、岩ちゃん』

剛「…うん。」

翔太「俺は諦めないから！」


なんでそんなこと言うの。
もうそんな言葉信じない。


剛「ねえ。A…？」

『…どうしたの？』

剛「翔太と何があったの？」










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