☆言い出せず 潤side ページ46
全く気付かなかったんだ。
でも、今考えてみれば怪しい行動はあったと思う。
ここ１週間くらい、家でご飯食べてる姿見なかったし、帰って来たらすぐ部屋に戻っちゃって。
体調崩してたんだ…
ごめんね？
異変に気付いてあげられたら…
病院のベッドに横になる翔くんの頭を撫でる。
腕には点滴が繋げられて、酸素マスクまでつけられてる翔くんは、眉間に皺を寄せて苦しそうに眠っていた。
数時間前の話。
収録中セットチェンジで休憩に入って、再開されて間もなく…
フラッと翔くんの身体が傾いて…
隣に立っていた雅紀が咄嗟に身体を支えたけど、全く力が入っていない身体はズルズルとその場に崩れ落ちて行った。
雅「しょっ、翔ちゃん！？」
翔「んっ、はぁっ、…はぁっ、はっ…」
固く閉じられた目が薄っすら開かれる。
だけどすぐに力なく閉じられて。
雅紀の腕の中で苦しそうに呼吸を繰り返していた。
お客さんはそんな翔くんの姿を目の当たりにして、泣いちゃってる子もいる。
和「とりあえず裏連れてこ、相葉さん！」
雅「うん。翔ちゃん？ちょっとだけ揺れるよ？」
雅紀が翔くんを抱えて前室に連れて行った。
収録はもちろん中止。
回復したら…何て考えは、翔くんの怪しい呼吸音を聞いて無しになった。
救急車…！
早く呼んで！
『ゼェゼェ』『ヒューヒュー』音が聞こえてくる。
喘息？
尋常じゃない位熱い身体は、十分酸素が行き渡らなくてさらに熱を持ってしまった。
翔「はっ、げほっげほっ…く、るし…」
潤「今救急車来るからね…もう少しだから…」
喘息なんていつぶりだろう…
忘れるくらい発作が出てなかったから、吸入も準備できていない。
唇の色が悪くなっていく翔くんの背中をゆっくりさすってあげる事しか俺達には出来なかった。
翔「っ…はぁ、げほっ！」
涙を零しながら必死に酸素を取り込もうとする姿は見ているだけでも苦しい。
到着した救急隊の人達が手際よく翔くんをストレッチャーに乗せて運んでいく。
4人を代表して救急車に乗り込んだ俺は、分かる限りの情報を救急隊の人に伝えた。
そして今、発作も落ち着いた翔くんは薬の影響でぐっすり眠っている。
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風月(プロフ) - 楽しく書いていきますが、それ以上に皆様に楽しんで頂けるように努めていきます。引き続きよろしくお願い致します！ (2014年11月2日 16時) (
レス) id: 2bb52e5072 (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。思うように更新出来なくて、読者の方々にこれじゃ失礼だと感じておりました。楽しみにして頂けてる以上、責任を持って発言しなくてはいけないと反省しています。次からpart11に突入致しますので、心機一転頑張っていきます。 (2014年11月2日 16時) (レス) id: 2bb52e5072 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 私ははなさんの意見もわかる気がします。お話面白いし、楽しみにしてるからこそそう思うのかも。ツイッターも「更新します！」じゃなく「更新しました！」でいいのではないでしょうか？はなさんのおっしゃってることはそう言う意味だと私は感じました。 (2014年11月2日 16時) (レス) id: c7b2c03bae (このIDを非表示/違反報告)
ペリぺり - この小説が、本当に大好きです！何があっても私は、風月さんを応援しています^_^ (2014年11月1日 22時) (レス) id: e181459e50 (このIDを非表示/違反報告)
さおり(プロフ) - この小説、私も好きですよ！風月さんのペースで更新して下さいね。 (2014年11月1日 18時) (レス) id: c9e662af03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2014年8月12日 14時
