■傷跡 潤side ページ26
風の噂で。
噂でね？
「松本くんはスタッフを魔法使いだと思ってる」って。
ハワイのライブ構成を考えている今、その言葉がやけに胸に引っかかった。
たしかに無茶な意見もする。
でも言ってみないと何も動かないじゃん。
毎回何かしら新しい事しないと飽きちゃうだろうし、俺も納得いかないから。
そう思っていつも色々意見出してたんだけど…
迷惑だったのかなぁ…
次の打ち合わせの時も、スタッフさん達は内心あんな風に思ってるのかも、って思ったら気が重くて。
だけどライブはいいものにしたい。
頭の中がグルグルしてどうすればいいのか分からなくなった。
それでも準備は進めなくちゃいけない。
自分はどう思われてもいい。
そう心に決めて今まで通りどんどん意見を出すことに決めた。
潤「登場もさ、今までと違う感じにしたいんだよね。ハワイじゃなきゃ出来ない感じ…」
スタッフ「あーはい。そうっすね。」
潤「せっかく野外だし、広い場所もあるからヘリとかどう？」
スタッフ「ヘリっすか？！」
どんどんスタッフさんが離れて行く気がする。
気がする、だけだけど…
ネガティブになってしまうと、なかなかその渦から抜けられなかった。
考えすぎて思いつめすぎて。
自分が分からなくなった。
何の為にライブをやるの？
何の為にハワイまで行くの？
何で俺は嵐をやってるの？
生きている意味さえ分からなくなって、誰もいない家で１人、心も頭も空っぽになった。
フラフラと風呂場に向かう。
手にはカッターを握って。
ここじゃ迷惑になっちゃうかなぁ。
でも…
他にいい場所思い浮かばないよ、今の俺には。
お湯を抜いた浴槽に座り込んでギュッと目を閉じる。
弱くてごめん。
俺、疲れちゃった。
カッターの刃を出して、右手で握りしめてみる。
鋭い痛みが走ると同時に真っ赤な血が流れ始めて。
当たり前の事なのに、何故か凄く安心した。
俺、生きてるんだ…って。
この赤をもっと見たくて、安心したくて。
手首にカッターを押し当てて、スッと手を引いた。
赤く染まっていく手首を見つめてたら、次第に意識は遠のいて行った。
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風月(プロフ) - 楽しく書いていきますが、それ以上に皆様に楽しんで頂けるように努めていきます。引き続きよろしくお願い致します！ (2014年11月2日 16時) (
レス) id: 2bb52e5072 (このIDを非表示/違反報告)
風月(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます。思うように更新出来なくて、読者の方々にこれじゃ失礼だと感じておりました。楽しみにして頂けてる以上、責任を持って発言しなくてはいけないと反省しています。次からpart11に突入致しますので、心機一転頑張っていきます。 (2014年11月2日 16時) (レス) id: 2bb52e5072 (このIDを非表示/違反報告)
桃 - 私ははなさんの意見もわかる気がします。お話面白いし、楽しみにしてるからこそそう思うのかも。ツイッターも「更新します！」じゃなく「更新しました！」でいいのではないでしょうか？はなさんのおっしゃってることはそう言う意味だと私は感じました。 (2014年11月2日 16時) (レス) id: c7b2c03bae (このIDを非表示/違反報告)
ペリぺり - この小説が、本当に大好きです！何があっても私は、風月さんを応援しています^_^ (2014年11月1日 22時) (レス) id: e181459e50 (このIDを非表示/違反報告)
さおり(プロフ) - この小説、私も好きですよ！風月さんのペースで更新して下さいね。 (2014年11月1日 18時) (レス) id: c9e662af03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2014年8月12日 14時
