しゃちょーさん宅の専務さん

野菜 ページ5

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｢水琴さ、畑、ちゃんと出てみない？｣
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あまりに外食が多く、身体のフォルムに危機感を感じ始めたはじめの提案によって、最近は私が畑メンの食事を作る機会が増えた。

これは今日の昼ごはんであるシーチキン炒飯に胡椒を加えていた時にかけられた一言である。


『へ』


間抜けな声とともに降りかかった胡椒は思いの外大量にフライパンの中へ吸い込まれていった。




｢最近カメラに映ってないじゃん、水琴。
そろそろ戻ってきてもいいと思うだよね

そうなるとまともに出たことがなかった畑に出るのもいい機会だと思ったんだけど｣


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確かに、最近はメインチャンネルにも出演せず、裏方に回ることが増えた私は、当然のことのように畑側でもカメラや編集に携わる事が常で、映り込むレベルの他にはろくに畑チャンネルへの出演は無いに等しかった。



そんな、私にとっては衝撃発言だったのに反し、各々昼ご飯の完成を待っていた肝心の畑メンツはと言うと、




｢いいんじゃないっすか？｣

｢華がありますよね、女性がいた方が｣

｢水琴さんがちゃんと映れた方が何かと便利ですよね｣

｢というかそもそもはじめにとっての初期メンがいない方が不思議じゃね？｣



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ちょっと予想外の反応。




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