後日談6 ページ47
・
コネシマさんの自室に到着すると、コネシマさんは部屋にあるシャワー室へと直行した。
シャワーを済ませたコネシマさんは、先程とは違う服を着ていた。
kn「すまん!A、待たせたな!」
「いえ、そんなに急がなくても良いですのに…」
「折角の時間が勿体無いやろ、ほな行こか!」と言って、コネシマさんと部屋を出た。
気を取り直して城内を引き続きコネシマさんに案内をして貰い、私達は次はお城の外の城下町へと向かった。
お城の外に出ると、すぐに街の賑やかな声が聞こえてきた。
街にはお店がずらりと並び沢山の人が行き交っていて、とても活気のある街のようだ。
私は初めて見る街並みに辺りを見渡していると、コネシマさんがそんな私を見てくすりと笑った。
私とコネシマさんは色んなお店を眺めながら歩いていた。
しばらく歩くと、屋台が立ち並ぶ一角が見えてきた。
屋台では串焼きなど食べ物を売っている店が多く並んでいるようで、良い匂いも漂ってきていて食欲をそそられる。
kn「何か食うか?」
「良いんですか?ここの食べ物凄く気になっていて」
kn「食べたいのあったら言ってや」
ぐるりと店を一周してみたけれど、どれも美味しそうで悩んでしまう。
「コネシマさんのおすすめとかありますか?」と尋ねると、コネシマさんは一番初めに目に付いた串焼きを指を差しながら「これやな」と言った。
kn「おっちゃん、串焼き二つ!」
「コネシマ隊長、今日はデートですか?」と、屋台のおじさんが笑いながら言うと、「せやで」とコネシマさんが答える。
「じゃあ、今日は特別にサービスしますね」と、串焼きを私達に差し出してくれたので、お礼を言いながら受け取ると早速齧ってみた。
皮目までしっかりと焼かれたお肉からは旨味たっぷりの油が出て来て口の中に広がる。
「美味しいです!」
「美味いやろ?」と、自慢げに言うコネシマさん。
あと、お酒があればもっと最高だ。
串焼きを食べ終わると、いつの間にかコネシマさんの姿が見当たらない。
コネシマさんを探し出し、ようやくコネシマさんの姿を見付けると別のお店の人と話をしていたようだ。
その店で売られている物はアクセサリーや雑貨が多く、女性客が多いように見受けられる。
「コネシマさん?」
kn「な、な、何にもないで!?」
コネシマさんは慌ててその場から離れて歩き出した。
私は不思議に思いながらも、その後姿について行った。
1588人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ