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日は瞬く間に流れ、土曜日。
今日はコネシマさんたちがW国に帰る約束の日の前日の夜になる。
明日は休みを取っているので、今日だけは残業をせずに早く家に帰りたかった。
定時になり、仕事を振ろうとしてくるクソ上司の目を掻い潜ってダッシュで退勤した。もう定時だもの今日だけはどうか許して欲しい。
急いで会社を出て電車に乗り、帰宅するとコネシマさんたちが出迎えてくれた。
「ただいまです…！」
kn「おかえり、A。今日は珍しく早いやん」
ut「Aちゃん、おかえり〜」
ci「Aさん、おかえりなさい！」
rbr「Aさん、おかえり」
こうして仕事から帰って来た私を出迎えてくれるコネシマさんたちも最後なのかと思うと、寂しくなる。
明日からは誰も居ない家に「ただいま」を言わなくてはならない。
出迎えてくれたコネシマさんたちと一緒にリビングに向かうと、ゾムさんとショッピくんとトントンさんが夕飯の支度をしていてくれた。
zm「おかえり、A〜！もうすぐ夕飯出来るしな」
shp「Aさん、おかえりなさーい」
tn「Aさん、おかえり。今のうちに服着替えてき、皺になるから」
お言葉に甘えて自室でスーツから部屋着に着替えさせて貰った。
リビングに戻るとダイニングテーブルに、夕飯が並べられていた。
zm「今日はAが前に食べ損ねた唐揚げやで」
「ゾムさん覚えていてくれたんですか？」
「当たり前やんか」と、私の質問に対してゾムさんが答える。
sha「なぁ、腹減ったし早よ食べよ！」
コネシマさんたちと食べる最後の夕飯を噛みしめながら食べる。
いつもなら食事中は会話が絶えず賑やかなのに、何故か今日はとても静かだった。
夕飯を食べ終えると、恒例のW国式じゃんけんのようなものでお風呂の順番決めが繰り広げられていた。
どうやら今宵の勝者はトントンさんだったようだ。
kn「一番風呂入りたかったのに…」
ut「そういえばシッマいつも負けてへん？」
「今日はたまたま負けただけや」と、コネシマさんが悔しそうに言った。
「今日は俺が一番風呂やな」と、機嫌良さげにトントンさんが言うとお風呂に行ってしまった。
コネシマさんたちは普段リビングでテレビを見たりしてお風呂の順番待ちをしているけれど、今日は珍しくそれぞれの部屋に戻って行ってしまった。
私は食べた後の食器を洗って後片付けを終えると、リビングでビール片手に一人寛ぎ始めた。
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