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電車に揺られ家の最寄駅に辿り着き、帰りにスーパーに寄ることにした。
今日の夕飯は何にしようかと頭を悩ませていた。
「コネシマさん、何か食べたい物はありますか?」と、私は皆に気付かれないようにこっそりコネシマさんに聞いてみた。
kn「Aが前に作ってくれたシャケが食いたい」
「じゃあ、今日は鮭にしますね」と私が返すと、コネシマさんが嬉しそうに小さくガッツポーズをしていた。好きな人には好物を食べさせてあげたい。
会計の列に並んでいるとレジのパートのおばさん当たってしまった。
いつもこの人しかレジにいないのは何故だろうか。
「あら、田中さんお久し振りね」
ut「おばちゃん、こんにちは〜」
zm「おばちゃん、ちっす!」
そして何度かここに通っている鬱さんとゾムさんは、いつの間にかレジのおばさんとすっかり仲良くなっていた。
「あら、新顔の子がいるわね」と言って、レジのおばさんはロボロさんの顔をじっと見つめていた。
rbr「どうも初めまして…」
レジのおばさんの勢いに圧倒されているせいなのか、ロボロさんは完全にレジのおばさんに萎縮してしまっていた。
kn「あの、会計早よして貰ってええですか?そろそろ後ろつっかえてきたんですけど」
レジのおばさんは会計待ちの列を見ると、「あら、ごめんなさいね」と言ってお喋りを止めた。
「コネシマさん、ありがとうございました。あの人、話し出すとなかなか止まらないんで…」
kn「俺は大したことしてへんで」
shp「良くぞ言ってくれました、コネシマさん」
rbr「いやほんまに助かったわ…見られすぎて死ぬかと思ったわ…」
スーパーで買い物を無事に済ませると、私たちは帰路に着いた。
tn「皆、おかえりー」
sha「トントンただいま!」
「トントンさん、留守番ありがとうございました」
「Aさん、来客は誰も来んかったで」と、トントンさんが留守中の様子を教えてくれた。何事も無くて良かった。
「夕飯今から作るので待っていて下さいね」
zm「手伝うで、A〜」
kn「俺にも手伝わせてくれ。なんたって今日のメシはシャケやからな!」
sha「そのメニューリクエストしたのお前やろ、シッマ!」
kn「Aが聞いてきたんや。なぁ、A!」
「そうです、私がコネシマさんに聞いたんです」
ci「コネシマさんだけズルいです!」
こうしてコネシマさんたちと楽しく過ごせる日々は、もうあと僅かしかない。
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