検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:40,433 hit

11話 ページ11

とは言っても、今兄と話せる状態ではない。
さて、どうしようか。


『お館様、急にすいませんでした。』

お館様に向かって頭を下げ、産屋敷邸を出た。


そもそも、どんな鬼だったんだろう。

強すぎたのかな…いやでも首が斬れないことはなかったって書いてあったし、最近十二鬼月の気配は感じなかったけど、


『なんで…』

兄とよく一緒にいる胡蝶さんならわかるだろうか。
うーん…

まず、兄に詳しく聞かないとな。

でも今日は任務があるからゆっくりしてらんない。
確か街の方?だったよね。

早く行かないと、街で大暴れされたら困る。
今日はいつもの任務より少し早めに家を出た。


大通りに行くと耳鳴りがした。
嫌な予感がする。

人が多くて鬼を見つけるのが大変だ。
耳鳴りがどんどん大きくなってくる。
耳がいたい…

1人の青年の横を通った時、耳が取れたかと思った。


鬼の音だ。



急いで振り返る。でもその青年は女の人と小さい女の子と一緒にいた。


『き、気のせい…?でも気配は鬼…』


ずっと振り返って立ち止まっていると周りから視線が集まった。
私は前を向いてまた歩き出す。










鬼がいない。やはりさっきの青年が鬼なのか、?ならば隣にいた女性も…?

いやでも女性の方は音が人間…


考えながら歩いていると遠くから悲鳴が聞こえた。後ろだ。


人を避けながら走って向かう。
悲鳴が聞こえた場所に行くと女の人が肩から血が出ていた。あの出血量からして傷はかなり深いだろう。

花札のような耳飾りをつけた男の子が鬼の男の上に乗って押さえている。

その男はさっきの青年とは違う。

耳飾りをつけた男の子が警察によってどかされた時、鬼の男の首が一瞬見えた。

『引っ掻き傷…?』

その傷は新しいようだ。
あの傷のせいで鬼になったのだとしたら、今鬼にされんだろう。


可哀想に。


大勢の中だから刀を抜くか迷ったが、大勢の中だからこそ刀を抜こうとした。これ以上怪我人を増やさないためにも。


その男の元に近づくと何か違和感を感じた。
急いで鼻を覆う。

血鬼術だ。


吸っていたらきっと術にかかっていた。
誰の血鬼術だ…?

あの男はこんな強力な術を使いこなせるほどではないだろう。ならばあの青年か…?


鬼になった男がまた人に襲いかかろうとしていた。危ないと思った時にはもう遅い。血鬼術を吸ってしまった。

作者から→←10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
111人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

名無し79060号(プロフ) - 蜜璃ちゃんですよ 蜜摛になっています (2020年4月30日 0時) (レス) id: d9ea10242e (このIDを非表示/違反報告)
優雅 - ウミルエルさん» わぁぁぁ( ; ; )気づかずに書いてましたすいません今すぐ直します (2020年3月12日 1時) (レス) id: c2665b521a (このIDを非表示/違反報告)
ウミルエル - 親方様じゃなくてお館様です! (2020年3月11日 22時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:優雅 | 作成日時:2020年3月10日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。