フェイタン好きの為の短編 (ページ3)

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守るモノページ3

H×H世界線/恋人

最近フェイがそわそわしてる。きっと他の人から見たら、全然分からないんだろうけどなんとなくわかる。

｢ねぇ、フェイ？なんで最近そわそわしてるの？｣

｢そわそわ？別にしてないね。A気の所為ね｣

｢そっか…ごめんね｣

そう言ってそっとソファに身を沈める。なんとなく、そんな理由で疑いたくないけどフェイはずっと私に何か隠してる気がする。何かは全然分からない。

一度あまりにも気になって、仕事に行かなきゃいけなくなったって言われた日に跡を付けようとしたが、一瞬にして見失った。私だって一応プロのハンターなのに、全然フェイの姿なんて追えなかった。フェイの仕事は暗殺だって本人から聞いてるけど、プロハンターの私なんか足元にも及ばないくらい凄いんだと思う。

普通の恋人なら、『暗殺者なんてやめて』そう言うだろうが私はフェイがやっていることを否定したくはない。きっと理由があってその仕事をしていると思っているから。それに、フェイは前に私に暗殺者だって話してくれた時に一つだけ約束をしてくれた。

『仕事が終わったら必ずAの所へ行く』

なんでそんな約束と思うかもしれないが、私にはそれで充分だった。暗殺者というリスクの大きい仕事。それを承知で私に話してくれた時点で絶対に戻ってきてくれると約束してくれるだけで充分だった。

｢仕事、いてくるね。次いつ戻るかわからない｣

｢うん、そっか。いってらっしゃい気をつけてね｣
本当は行かないでって言いたいけどそんなこと言えるわけもなく、彼を送り出す。
｢いい子で待ててね｣
そんな言葉と一緒に私の額にキスを落としてから仕事へ向かった。