64話 ページ16
身体の怠さを堪えながら起き上がる。
「いっつつ…」
頭痛いのも全然治ってない…熱測ろう。
ピピッピピッ
「38.2…辛いはずだわ」
ナターシャに報告書の書き方を教えてもらうつもりだったけど、今日はちょっと無理かも…うつすと悪いし。
もぞもぞと動き、着替える。
ナターシャに伝えておこうと
重い身体に鞭打ちながらドアノブに手をかける。
全体重を預けるようにドアを開けると
ドンっという鈍い音がした。
「え!なに!?」
そっと覗くとそこには
そっぽを向いたスティーブがいた。
スティ「す、すまない
ノックしようとしたら急にドアが開いて」
何故か顔を赤くして目を合わせようとしない。
「ごめんなさい、私の方こそ。痛かったでしょ?」
スティ「いや、このくらい問題ない」
強靭な肉体をもつ彼にとってこのくらいの衝撃はなんてことないのだろう。
なんて考えているうちにどんどん気分が悪くなる。
そんな私を気遣って声をかけてくれるスティーブ
スティ「大丈夫かい?」
その綺麗な青い瞳に私はまだ映らない。
「スティーブ」
呼びかけに返事はあれどこちらを見ようとしない。
どうしてしまったのだろうか。
「少し風邪をひいたみたいで…今からナターシャに報告しに行くの」
スティ「君は無理せず休んでてくれ
僕からナターシャに伝えておくよ」
申し訳ないと感じながらもこの体調でナターシャを探すのは辛く、お願いすることにした。
「ありがとう、スティーブ」
スティ「ちゃんと服を着ないから風邪ひくんだよ?」
…へ?…なんでそれ…。
バッと見上げると、目が合った。
まずいと言う表情で口元を手で押さえ、
耳まで真っ赤にしたスティーブの青と。
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8824(プロフ) - もう何年か前の作品でしたがとても面白かったです!いつかまた主様が占ツクに戻ってきた時続きを書いてくれると嬉しいです! (11月19日 23時) (レス) @page16 id: ff2d44cc80 (このIDを非表示/違反報告)
しゃん(プロフ) - 太郎さん» ありがとうございます! (2019年6月30日 16時) (レス) id: 16b8756f31 (このIDを非表示/違反報告)
太郎 - 更新楽しみにしています (2019年6月19日 0時) (レス) id: 15ed4f4dec (このIDを非表示/違反報告)
太郎 - 更新楽しみにしています (2019年6月19日 0時) (レス) id: 15ed4f4dec (このIDを非表示/違反報告)
しゃん(プロフ) - Kaede.0807さん» ありがとうございます! (2019年6月5日 1時) (レス) id: 16b8756f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃん | 作成日時:2015年10月19日 15時