愛憎の間引き刻 壱 ページ39
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「＿＿＿＿…起きてください。こんな処で寝てちゃ、風邪引くっすよ」
貴「………ん…?」
体が揺さぶられている。
倦怠感に苛まれながら上半身を起こし、声のした方向を見ると、京紫色の帯を締めた袴の男性が此方の顔を覗き込んでいた。
貴「此処は…?」
「五番目の神社です。
ってか、なんでアンタこんな処で寝てたんすか」
袴を着ている男性は呆れたような表情を浮かべながら溜息を吐いている。立ち上がって制服についた埃を払いながら、辺りを見回すと其処は確かに神社だった。いつだったかグルッペンが言っていたが、此の國には九つの神社があると言っていた。きっと、此処は其の内の五番目の神社と云う事なのだろう。にしても彼の言う通り、何故私はこんな処で寝ているのか。
貴「屋敷の昇降機に乗って…地下へ降りて、幼子を追いかけて神社に行ったら、其の神社の宮司さんから霧が…」
嗚呼、此れは自分でも何を言っているのか分からない。口に出した後だが、良く良く考えてみれば余りにも非現実的過ぎる。然も先程いた神社では朝日が高く昇っていたのに、今此の神社では空高く月が見えている。時間軸が曖昧なのだろうか。
「屋敷の昇降機…?
もしかしてアンタ、Aって名前っすか?」
貴「はい、Aですけど」
「……嗚呼、如何やら全部繋がったみたいっすね。」
私の自分の名前を肯定すると、彼は神妙な顔をして頷いている。全部繋がった、とは如何言う意味だろうか?と疑問に感じていると、彼は懐から
「此の神社、所謂曰く付きなんすよ。聞いていきます?グルッペンとこのお嬢さん。」
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小蝶(プロフ) - 匿名。さん» 初めまして、コメント有難うございます。まだあまりd!さんメンバーが登場させることが出来ていなくて…僭越ながら、これからも本作品を楽しんで頂けるように頑張っていく所存です。匿名。様も良いお年をお迎えください…! (2018年12月30日 21時) (
レス) id: 005eaac628 (このIDを非表示/違反報告)
匿名。(プロフ) - こんばんは、コメント失礼します。お話の雰囲気がとても素敵で物語に引き込まれてしまいました…！まだ出てきてないメンバーと夢主ちゃんが今後どの様に絡んで行くのかすごく楽しみです…！更新頑張ってください、良いお年を！ (2018年12月29日 18時) (レス) id: f847969bca (このIDを非表示/違反報告)
小蝶(プロフ) - 鈴蓮さん» 初めまして、コメントありがとうございます。雰囲気が好きって言われるの、とても嬉しいです!更新は不定期になりますが、これからも頑張っていく所存ですのでお付き合い頂けたら幸いです。 (2018年11月25日 13時) (レス) id: 005eaac628 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蓮(プロフ) - コメント失礼します！文章の雰囲気がとっても好きです……！これからも更新頑張ってください！ (2018年11月25日 8時) (レス) id: 4a95fce3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小蝶 | 作成日時：2018年11月17日 21時
