「飢え 1-2」リドル夢 ページ13
「とは言われても…」
了見も何も、友人同士の付き合いだ。
それを彼氏に兎に角言われる筋合いは無いように思えるのだが、
「一応、キミは女で、彼らは男なのだから…」
グダグダと何処かの教育番組のような倫理観を並べられる。
嫌、だとは思わないが、面倒だ。
そんなことを言われても、家族も居なければ身寄りすらも無いこの私が、
ささやかな付き合いを増やそうと、少しでも頼れる人を作ろうとして何が悪い。
「第一だね」
「…だって」
大人しく話を聞いておくつもりが、思わず反論の声が漏れてしまった。
「だって、何だい？何か言いたいことがあるなら」
「…だって、私は一人だから」
貴方とは違う。
家族が居る貴方とは違う。
「リドル先輩とは、違うんです」
先輩が辛い境遇で育ってきたのを知っている。
だけどそれでも家族じゃないかと思えるのは、私が此処に置いて天涯孤独の身だからなのだろう
「…どうしてそれを先に言わなかったんだい？」
「今のボクじゃ安心しきれない、とでも？」
沈黙を貫く。
どうしたって安心できないに決まっている。
幾ら彼氏が居ようが、友達が居ようが、心の底から安心できる日なんて一生来ない。
思えば、最後に心を許したのはいつだっけ。
目を瞑って思い返すと、元の世界の彼氏の笑顔が目に浮かんできた
下らないことを言い合って、笑い合った日々が。
「(ああ、なんだ)」
ちっとも忘れることなんてできていないじゃないか。
切っているつもりも無かったじゃないか。
気が付くと涙がぽろぽろと零れていた。
「かえ、りたい、あいたい」
子供の様に泣きじゃくる私を前にした先輩は、何も言わずただじっと見下ろす
「…好きな人が居るんだろう？」
「キミが言う“元の世界”にでもいるのかな」
責めるような言葉に体を震わす私を見て、喉を鳴らす。
何だか妙に怖くて、恐る恐る顔を上げた。
「当たりだね」
ただ、静かに笑うリドル先輩
その表情が穏やか過ぎて、一種の恐怖さえ覚えてしまった。
「どうだい？こんな取引は」
「キミがただ一途にボクを愛してくれるというなら」
「ボクはキミに一生の愛を誓おう」
「キミが泣いているときはいつだってハンカチと一輪の薔薇を差し出そうじゃないか」
「文字通り、一生、キミをボクの庇護下に置こう」
「いくらでもボクに縋ったって良い」
「悪い話じゃ無いだろう？」
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天狐 - リクエスト失礼します、好きな人の為なら何でもするヤンデレリリアをお願いします。 (2020年9月1日 15時) (
レス) id: b3e855f7f6 (このIDを非表示/違反報告)
赤猫さん。 - リクエスト失礼します！ジャミルお相手で恋人設定でヤンデレジャミルのユニーク魔法に見事にはめられてしまった夢主ちゃんをお願いします！これからも疲れない程度に頑張ってください！ユニーク魔法大丈夫でしたかね…？ (2020年7月6日 20時) (レス) id: 8f1de045bc (このIDを非表示/違反報告)
☆アスカ☆(プロフ) - こんばんは！リクエストします。リドル相手で、恋人設定で、依存&ヤンデレ系をお願いします_(._.)_ (2020年5月13日 21時) (レス) id: bf7dd3bfe3 (このIDを非表示/違反報告)
虹野原 - このシリーズホント好きです!!これからも応援させていただきます! (2020年4月30日 20時) (レス) id: b53373c841 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 - リクエスト失礼します 夢主に一目惚れして告白してフラれ、段々と病んでいってしまうリリア君をお願いします (2020年4月25日 23時) (レス) id: b3e855f7f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ていていて | 作成日時：2020年4月24日 0時
