第18話 ページ19
デパートを出て、少し歩いて行く。
今日はここら辺で寝ようかな…。
デパートに入ったのは昼過ぎ。出てきた頃には夕日が沈もうとしていた。
そんなに長い間、私は建物内に居たのか?とあっけらかんとする。
吸血鬼の時間の感覚とは人間とは違う。
そもそも、吸血鬼は寝る必要など無い。
長い長い暇を持て余し過ぎた時を気晴らしに睡眠というもので潰すだけなのだ。
私はきっと、彼女はきっと誰にも気が付かれることなく、睡眠をとる場所を探して生きてきたのだろう。と考えていると、
「お姉ちゃん、何してるの!?逃げないとヨハネの四騎士に殺されちゃうよ!」
そう自分に声がかけられる。そう言われてハッとする。
周りを見ると逃げ惑う人々に、近くで破壊音と凄まじく
するとすぐに《ヨハネの四騎士》がやはり建物を破壊しながら暴走してくる。
「サクラノ、殺ろうか。」
ぞわりと力が溢れてくる。
「見せてくれよ、美しい画を!」
桜ノ夜叉が興奮しているのが分かる。
「はいはい、好きに動いて下さい。じゃあ、行って。」
Aは底のボタンを押しながらプンッと一振りする。
これだけで視えない網の完成である。桜ノ夜叉が勝手にやってくれるからだ、
「よし、切り離して。」
そう言うと腕に感じていた抵抗が感じられなくなる。
「剣。剣になって。」
そして、すぐに命令する。
「後ろのヨハネが死ぬのを待つのは面倒だから先に殺る。」
彼女は高く
やって来たのは2体。
絶妙な距離を取りながら徘徊している。
後方の《ヨハネの四騎士》を目の前に構えてから、初めてそこにまだ逃げ遅れた人間が居るのが分かった。5人もいる。全員も守れないかもしれない。
そんな思いが頭を過る。すると、
「何故守る必要がある?君には関係のない人間だろ。」
そういう桜ノ夜叉に彼女は怒鳴り返す。
「うっさい!殺るよ!」
《ヨハネの四騎士》の頭上に飛び移り、思い切り剣を突き立てる。
敵は容易く2つに割れる。
これでこの《ヨハネの四騎士》は死んだ。
軽い音を起てて着地してから人がいた方へと顔を向ける。
どうやら全員無事のようで、前の《ヨハネの四騎士》も死んだようだ。
「解除。」
そういうと剣は元の警棒に戻る。
きっと網も消えただろう。
彼女は5人の方に歩き出す。
「大丈夫?」
と、声をかけて。
怯えた5人の顔が少しずつ安堵にへと変わっていった。
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Roy(プロフ) - クローバーハートさん» 更新遅くて申し訳ありません!今までより少〜〜〜しだけペースをあげて更新していくつもりなので、気長にお待ち下さい!コメントありがとうございます(・ω・)ノ (2016年5月19日 18時) (レス) id: cff10b5516 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - やっと続きが見れるんですね〜!どんどん続きを続いて下さいね!小説読みたいから続きが気になってしょうがないんです〜!(ToT) (2016年5月11日 22時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
Roy(プロフ) - ROM民さん» あら〜、ご指摘ありがとうございます(=゚ω゚)ノ今外しました! (2015年11月28日 19時) (レス) id: cff10b5516 (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。二次創作ですので、棲み分けにご協力お願いいたします。 (2015年11月28日 19時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Roy | 作成日時:2015年11月22日 22時