第1話 ページ1
誰もが寝ている真っ暗な時間。
その中で今起きた奴が居る。
大きい欠伸と伸びをして彼女は独りでに挨拶をする。
「オッハ〜〜〜。」
「おはよう。まだ夜中の4時くらいだけど。」
太陽が昇ってくる気配さえないこの愛知の空の下で長い黒髪で腕輪を隠すように結う。
「いやいや、サクラノくん。早起きは身体に良いんだよ?」
「先生、早すぎると僕は思います。」
人それぞれだ〜!などと適当に返事をして彼女は今日も自分がかつて約1ヶ月、兄とともに暮らしていた部屋を捜しに行く。
それは良いのだが、やり方が……………。
太陽の位置と高さと雲の流れで方向を判断するというやり方だから、さい先不安でしょうがない。
「ねぇ、やり方変えたら?」
「……いや、あの、昨日始まったばかりなんだけど………何か駄目だった?」
「探し方が根本から間違ってる。住所は幸いにも憶えてるんだからすぐにその町に行けば良いじゃない。」
「住所覚えてても意味ないじゃない。まだ人が沢山いて聞けたらだけど、居ないし……。」
「探せば居るさ。」
そういう問題ではないのだがと今度は彼女が
「愛知なんて分かりっこないんだよ。名古屋市が近かったって
一つ彼女は深く息を吸う。
まだ日の昇っていない深夜とも言える朝の空気はキンッと冷たく身体が寒さで震えてくる。
実は彼女寒がりの方なのだ。短い間であったが、月鬼ノ組に居た時もスカートではなく、ズボンを履いていた。
やれやれと桜ノ夜叉は底なしの
動くことの出来ない彼は必然的に彼女に着いて行くしかない。
「さて、今日も迷走しますか!」
決してヤル気の出せなさそうな言葉を発して彼女は今日も記憶を集めて行く。
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Roy(プロフ) - クローバーハートさん» 更新遅くて申し訳ありません!今までより少〜〜〜しだけペースをあげて更新していくつもりなので、気長にお待ち下さい!コメントありがとうございます(・ω・)ノ (2016年5月19日 18時) (レス) id: cff10b5516 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - やっと続きが見れるんですね〜!どんどん続きを続いて下さいね!小説読みたいから続きが気になってしょうがないんです〜!(ToT) (2016年5月11日 22時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
Roy(プロフ) - ROM民さん» あら〜、ご指摘ありがとうございます(=゚ω゚)ノ今外しました! (2015年11月28日 19時) (レス) id: cff10b5516 (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。二次創作ですので、棲み分けにご協力お願いいたします。 (2015年11月28日 19時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Roy | 作成日時:2015年11月22日 22時