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Sm「マップ広げて徒歩3時間内の中学を探したけど、伽羅中なんて中学校、なかったんだ」
A「…どういうこと」
Br「あ、僕も伽羅中探したんだけどなかったんだよね」
Kn「俺も…母さんに聞いたけど、そんな学校ないって」
Broooockときんときが、そう言った。
Sha「はあ?あるだろ、白尾から徒歩30分程度だぞ?見つけらんないわけない」
Na「そう、それ!シャケが徒歩で3、40分って言うから俺歩いて行ったら、伽羅中は隣の市にあって1時間以上かかったんだけど!」
Kr「え?伽羅中って、倶利伽羅中学校だよね?女子校の」
さらに、”ずれ”が生じる。
A「倶利伽羅中じゃないよ、伽羅中学校。共学。近くに高校もあって、白尾学園と同じ市にある」
どうしてこんなにかみ合わないのか。そう思いながら説明する。
A「私目線、シャークんの言ってることが正しい」
Na「ええ…俺、1時間以上かけて行ったよ…?」
A「ごめん、ごめんね。ありがとう」
私が謝ることでもないけれど謝り、そしてそんなにも時間をかけて来てくれたのだと、礼を言った。
Sm「伽羅中だけじゃない。きりやん、お前白尾学園中等部3年9組だよな?」
Kr「え、そうだけど…」
Sm「俺のいる白尾学園には中等部3年は6組までしかない」
Kr「ええっ!?」
突然のことに、きりやんが声をあげて驚いた。
Sm「他にも俺達の中に”ずれ”があるかもしれない」
それから私達は、主に白尾学園とその周辺について語りだした。
例えば近くのデパートの名前が違ったり、その中に映画館があったりなかったり。
駅前にファーストフード店があったりなかったり、そんな些細なことだけど、確実に何かが、誰かしらが”ずれ”を指摘した。
A「かなりあるね…この”ずれ”はどういう意味なんだろう」
Sm「・・・・」
スマイルが俯いて長考している。皆はスマイルの答えが出るのを、固唾をのんで見守った。
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和日(プロフ) - 葵斗(別アカ)さん» こんなに熱意あるコメントをいただけて光栄です。病気ではないけれど、病気よりも悩ましいものをかかえてらっしゃるのですね、この小説が少しでも救いになれば幸いです。 (4月15日 21時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 最後です。改めて完結おめでとうございます!この物語が多くの方の記憶に残り、僕のようにその方の支えになれるよう。長文失礼しました。 (4月14日 23時) (レス) id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 続きです。僕の場合はいじめでは無く「性同一性障害」という物で、他人に話したら気持ち悪く思われてしまう、でも誰かに認めて欲しい、救って欲しい。そんな思いが会ったからではと思っています。 (4月14日 23時) (レス) id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 僕の大好きな鏡の孤城とワイテルズのクロスオーバー、そこに主さんの文才という欲張りセットみたいなこの物語が大好きです!こんなに大好きなのは、少し主ちゃんと自分と重ねてしまっているからかもしれません。 (4月14日 23時) (レス) @page15 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - ナズさん» ナズ様、コメントありがとうございます。楽しんでいただけたようで光栄です。不登校ということは、お辛い思いもされたでしょう。周りを見て、前を見て、ゆっくり進んでいってください。 (7月30日 13時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和日 | 作成日時:2023年2月4日 12時