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Br「え?本当?」
Broooockの青い瞳に映る私には、もう迷いはなかった。
A「あげる。自分の方は耐えればなんとかなるんだし、Broooockが欲しいなら、それでBroooockを助けられるのなら、あげるよ」
Br「Aちゃん…ありがとう。
でも僕、もう願い事ないんだよね」
A「えっ?」
Broooockは笑って、さっきなくなっちゃった と言った。
そのままBroooockは私を抱きしめたまま、話し出す。
Br「僕が小学校に入る前のことなんだけど、習い事として始めたピアノが上手くいってさ、先生に天才だなんだって褒められたんだ。
それから母さんが張り切っちゃって、僕はピアノ漬けの日々になった」
身長的に上に位置するBroooockの顔に、影が差す。
Br「何でもピアノ優先で、指や足を痛めるからスポーツはなし。
コンクール前はピアノの練習のため学校は行けない。自然と不登校になったよね。
そんな母さんもピアノも何もかも嫌で、僕は…」
まさか、Broooockも私と同じ…
Br「ピアノをこの世から消してください って、望むつもりだったんだ」
A「そうだったんだ…」
Broooockの願いは私と違った。そのことに私は、安堵とも落胆ともとれる感情を覚えた。
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和日(プロフ) - アイビーさん» アイビー様、コメントありがとうございます。ワイテルズに興味を持っていただけて光栄です。作品の行く先を見守っていただければと思います。 (2023年2月2日 21時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 丸餅焼き林檎さん» 丸餅焼き林檎様、コメントありがとうございます。かがみの孤城が好きな方に楽しんで頂けて光栄です。完結まで定期的に更新予定なので、ご期待頂ければと思います。 (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
アイビー - かがみの孤城は前から見ていたけど、ワイテルズもこの作品でもっと好きになりました! (2023年2月2日 20時) (レス) @page35 id: c6900beb80 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅焼き林檎 - コメント失礼します。元々の小説かがみの孤城がとても好きで何回も読み返してる時期もあったんですよ…なので好きな実況者様でかがみの孤城パロはとてもありがたいです…!是非体調などにも気をつけて更新頑張ってほしいです、応援してます。 (2023年2月2日 18時) (レス) @page34 id: 3de321a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 夜月さん» 夜月様、コメントありがとうございます。私もかがみの孤城に衝撃を受けてこのパロを書き始めました。楽しんでいただけると幸いです。 (2023年2月1日 15時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和日 | 作成日時:2023年1月27日 18時