23 ページ24
オオカミ「たまたま聞いていたんでな。それで、何か質問か？」
Br「僕達って、Aちゃん以外皆同じ中学だったんだね」
オオカミ「やっと気づいたようだな。一応そうだが、ちょっと違う」
そこで私は、疑問に思っていたことを問いただす。
A「なんで私だけ、仲間外れなの？」
オオカミ「仲間外れだなんてとんでもない！」
A「でも、私だけ女で、私だけ別の中学で、私だけ学校に行ってる」
オオカミ「そうか？よく考えてみろ、君と他の奴らはまぎれもない、”赤ずきんちゃん”だよ」
暗に私達は仲間だと示唆され、顔を顰める。
Sha「学校行ってない俺らと学校行ってるAとじゃ、全然違うだろうよ」
思い悩んでいると、シャークんがそんな文句を”オオカミさま”にぶつける。
学校に行ってない…行けてない？
A「…”白尾学園に”通いたくても通えてない子が対象？」
私は”オオカミさま”に尋ねる。
オオカミ「正解だ。君、行きたがっていただろう？」
A「…そうだね。私はずっと、白尾学園に行きたかった」
私の家からほど近い場所にある白尾学園に、私は小学校の頃いずれ通うのだと、信じて疑わなかった。
『公立なんて駄目よ。私立じゃないと』
そんな母の言葉に、私は何も返せなかった。
公立なんて素行の悪い生徒がいっぱいいる、いじめられて成績が落ちでもしたら大変。
母の言葉に今だから思うけれど、いじめは公立私立どちらもあるのだ。
そしてそれを見て見ぬふりする教師も、気づきもしない母も。
いじめを受けながら、ずっと私は、小学校の頃の友達が通っている白尾学園に行きたいと思っていた。
皆がいるなら、なおさら…ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 332人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和日(プロフ) - アイビーさん» アイビー様、コメントありがとうございます。ワイテルズに興味を持っていただけて光栄です。作品の行く先を見守っていただければと思います。 (2023年2月2日 21時) (
レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 丸餅焼き林檎さん» 丸餅焼き林檎様、コメントありがとうございます。かがみの孤城が好きな方に楽しんで頂けて光栄です。完結まで定期的に更新予定なので、ご期待頂ければと思います。 (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
アイビー - かがみの孤城は前から見ていたけど、ワイテルズもこの作品でもっと好きになりました！ (2023年2月2日 20時) (レス) @page35 id: c6900beb80 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅焼き林檎 - コメント失礼します。元々の小説かがみの孤城がとても好きで何回も読み返してる時期もあったんですよ…なので好きな実況者様でかがみの孤城パロはとてもありがたいです…！是非体調などにも気をつけて更新頑張ってほしいです、応援してます。 (2023年2月2日 18時) (レス) @page34 id: 3de321a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 夜月さん» 夜月様、コメントありがとうございます。私もかがみの孤城に衝撃を受けてこのパロを書き始めました。楽しんでいただけると幸いです。 (2023年2月1日 15時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和日 | 作成日時：2023年1月27日 18時
