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「中間試験のときは良かったのに、なんで成績が下がるのよ…」
落胆する母を前に、私はただ一人納得する。
今までは家に帰るなり机に向かっていたけれど、今は違う。
城に行く時間が増えた分、勉強時間が減ればそりゃ成績は落ちる。
落ちたって言っても、上から2番目が10番目になっただけだ。
「夏休みに入ったからって、友達と馬鹿騒ぎして遊ぶんじゃないわよ。
塾に通うことも視野に入れてるから」
A「はい」
母の厳しい口調に、私は答える。
けれど私の夏休みの予定は決まっていた。
A「おはよう。…あれ、2人？」
翌日、夏休みのため朝10時から城へ行く。
そこにはシャークんとスマイルの2人しかいなかった。
さっき広間に出た時、私の他に3つ鏡が光っていた。
ということは、私の他に3人城に来ているはずだけど…
Sha「はよ」
Sm「おはよ、俺らの他にBroooockが部屋にいる」
A「ああ、それでこのピアノ…」
流れていたBGMに初めて気づく。これはBroooockが弾いていたのか。
ダーンッ！！！
いきなりの不協和音に肩を揺らす。ピアノのBGMは止まった。
A「…Broooockは調子悪そうだからそっとしておいた方が良さそうだね」
Sm「さっきから同じ曲繰り返してはこれだよ。この城、防音設備とかないわけ。
…A、どうする？一緒にゲームする？」
スマイルが尋ねる。久々に私も混ぜてもらおうか…
私が答える前に、シャークんが不機嫌に言った。
Sha「女誘っても意味ないって。やめとけよ」
A「は？」
本の間の空気が一気にひりつく。
A「女誘っても意味ないって、何？」
Sha「…言葉通りだよ。女なんかゲームに興味ねえだろ」
A「なんかって何よ、なんかって」
シャークんが顔を顰める。自分も、怒りの表情を隠せてはいなかった。
A「男だからとか、女だからとか、くだらないよ」
きっ、とシャークんを睨んで本の間を出る。
自分の部屋の扉を開けて、勢いよく閉める。ばたんっと大きな音が鳴った。
それから私は自室で持ってきた本を読んだり、夏休みの課題をこなして過ごした。
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和日(プロフ) - アイビーさん» アイビー様、コメントありがとうございます。ワイテルズに興味を持っていただけて光栄です。作品の行く先を見守っていただければと思います。 (2023年2月2日 21時) (
レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 丸餅焼き林檎さん» 丸餅焼き林檎様、コメントありがとうございます。かがみの孤城が好きな方に楽しんで頂けて光栄です。完結まで定期的に更新予定なので、ご期待頂ければと思います。 (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
アイビー - かがみの孤城は前から見ていたけど、ワイテルズもこの作品でもっと好きになりました！ (2023年2月2日 20時) (レス) @page35 id: c6900beb80 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅焼き林檎 - コメント失礼します。元々の小説かがみの孤城がとても好きで何回も読み返してる時期もあったんですよ…なので好きな実況者様でかがみの孤城パロはとてもありがたいです…！是非体調などにも気をつけて更新頑張ってほしいです、応援してます。 (2023年2月2日 18時) (レス) @page34 id: 3de321a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 夜月さん» 夜月様、コメントありがとうございます。私もかがみの孤城に衝撃を受けてこのパロを書き始めました。楽しんでいただけると幸いです。 (2023年2月1日 15時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和日 | 作成日時：2023年1月27日 18時
