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それから数日間、私は城へは行かなかった。
ちょうど中間試験期間中だったのがその理由だ。
中間試験を終えた真昼間、家に帰って制服を着替える。
そして最初のときと同じように虹色の光を放つ姿見に手を伸ばした。
引き込まれる。
そこは前回と同じように、大時計のある白亜の壁の広間だった。
A「あ…」
背後にある鏡を見る。鏡は虹色に光っていて、これに触れるとまた現実世界へ帰れる。
鏡は1つではなかった。私が今出てきたものの他に、6つある。
あの6人の男の子のものだ。その6つのうち2つが、私の鏡と同じように虹色に光っていた。
これは、今城に2人いるということか。
広間を通って、廊下を歩く。
皆の部屋の扉より手前の扉を開くと、そこは先日7人が集まった本の間だった。
A「あ…」
不意に声が漏れた。
本の間に2人、座り込む影があったからだ。
Na「あ」
Kr「ん？」
Nakamuときりやんだ。
A「…おはよ」
Na「もうお昼だよ」
A「なんかこんにちはって言うのも違くない？」
Kr「分かる。おはよう」
Na「おはよう」
時間外れの挨拶を返してくれて、私は彼らの傍に寄る。
A「何してるの？」
Na「ゲームしてた」
Nakamuの言う通り、前回にはなかったテレビとゲーム機らしきものがあった。
Kr「Aもやる？」
A「いい、やったことないし」
私の答えに、Nakamuが、ええ！ と大きな声を上げた。
Na「やったことないの！？ゲーム」
A「うん」
Kr「それは人生損してる。ちょっとここ座って」
私は2人に促されるまま、何故かゲームをすることになった。
初めてやるゲームは難しくて、わけわかんなくて、楽しかった。
A「他の子ってここに来てるの？」
Na「来てるよ。ずっと来なかったの、Aくらいじゃない？」
Kr「ほぼ毎日、ずっと俺達がいて、次点でシャークん、きんとき、あとちょくちょくスマイルとBroooockが来てるかな」
ほぼ毎日、ずっとって…
私はきりやんの言葉に引っかかる。
この城が開くのは朝の10時から夕方5時の間だと、”オオカミさま”は言っていた。
ずっとってことは…
学校は？
A「…そっか」
なんとなく、聞いてはいけない気がした。
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和日(プロフ) - アイビーさん» アイビー様、コメントありがとうございます。ワイテルズに興味を持っていただけて光栄です。作品の行く先を見守っていただければと思います。 (2023年2月2日 21時) (
レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 丸餅焼き林檎さん» 丸餅焼き林檎様、コメントありがとうございます。かがみの孤城が好きな方に楽しんで頂けて光栄です。完結まで定期的に更新予定なので、ご期待頂ければと思います。 (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
アイビー - かがみの孤城は前から見ていたけど、ワイテルズもこの作品でもっと好きになりました！ (2023年2月2日 20時) (レス) @page35 id: c6900beb80 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅焼き林檎 - コメント失礼します。元々の小説かがみの孤城がとても好きで何回も読み返してる時期もあったんですよ…なので好きな実況者様でかがみの孤城パロはとてもありがたいです…！是非体調などにも気をつけて更新頑張ってほしいです、応援してます。 (2023年2月2日 18時) (レス) @page34 id: 3de321a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 夜月さん» 夜月様、コメントありがとうございます。私もかがみの孤城に衝撃を受けてこのパロを書き始めました。楽しんでいただけると幸いです。 (2023年2月1日 15時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和日 | 作成日時：2023年1月27日 18時
