らいむとれもん。3(yb×hk) (ページ10)

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ym

薮「おはよ～」
山「薮ちゃんおはよ！」

今日もいい朝だ。ほら、薮ちゃんがにこにこして俺に挨拶してくれる。背高くてイケメンだ…なんて、見つめてたら、珍しく俺の方に来てくれた。

薮「なあ、涼介最近香水変えた？」
山「あ、気付いちゃった？ちょっと変えてみた」

こんなこと、いつもはあんまり気づかない薮ちゃんが気付いてくれたこと。それだけで俺の気持ちはハッピーになる。昨日も一緒に仕事だったもんね～♪

薮「うんうん、なんか甘い匂いする」

そう言って薮ちゃんが俺の首元の匂いをクンクン嗅いでくる。くすぐったいし、何よりドキドキしちゃうじゃんか…。こうゆうとこ苦手だよ、こっちの気も知らないで！！！

山「薮ちゃん…、この匂い嫌い？」

ちょっと匂いを嗅いで離れてしまったので、不安になって、上目遣いで聞いてみる。あざといって言われたっていいもん。だって、好きな人には可愛いとこを見て欲しいから。
だけどそんな俺のちょっとした不安も、この人はすぐに消し去ってしまう。

薮「な訳ないだろ！涼介っぽくていいと思う～」

そう言いながらふにゃって笑った薮ちゃん。
この顔、やっぱ好きだなあ。と言っても俺が薮ちゃんのこと好きって気付いたのは結構最近のことで…

最初は「憧れ」だったのが、だんだんと「好き」に変わって、薮ちゃんの瞳に俺が映るたび、薮ちゃんの声で涼介と言われるたび、俺はどんどん恋に落ちてくんだ。
伊野尾ちゃんっていう強敵がいるのだって知ってる。それでも諦められないんだ。

だって…好きになってしまったんだから。

ねえ、そう言ったらどんな顔する？今みたいにふにゃって笑ってくれるかな？

こんな気持ち初めてだよ。

俺は恋する乙女みたいな顔して、薮ちゃんをずっと見つめていた。

＿＿＿＿＿俺に向けられる熱い視線に気づかぬまま。