らいむとれもん。3(yb×hk) (ページ6)

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yb

疲れた。

いくらアイドルだろうと、ずっとニコニコしてちゃ肉体的にも疲れるし、精神的にも疲れる。
そんな俺の癒しはただ一つ。…

薮「ただいま！」

光「…、おかえり」

照れ隠しか、俺が帰ってきて嬉しい顔がばれないように、読んでいた雑誌で顔を隠す仕草は俺のツボだ。
ほら、今だって顔を隠した雑誌に俺が載ってて、また顔を赤くする悪循環。

薮「なぁ、疲れた、」

光「おつかれ、ライブも近いもんな、ちゃんと休めよ、？」

そう優しく微笑んでくれて、癒されながら、俺は光を抱きしめる。
背中から覆いかぶさった俺を振り返りながら見上げ、上目遣いになっている光は世界一可愛い。

光との出会いは小さい時。
一緒に子役をやっていた俺らだけど、光は普通の生活に戻るため、芸能界をやめた。今では覚えている人など、ほとんどいないと言っていい。
俺はその後アイドルとしてデビューしたが、光は思うように仕事がうまくいかず、俺がある提案をした。

俺が働いてお金を稼ぐから、光は家で家事をしてくれ、と。

つまりは夫と妻のようなもので、そう言うと光は照れて出てこなくなるから言わないけど、結婚してると言っても過言ではない。

そんな俺は光を溺愛しているのだ。

光「…薮、何があったの、そんなくっつくな、！」

ばかばか、と口は悪いものの、最近は俺の忙しさのせいで会えていなかったからか、頬が緩みっぱなしだ。
もちろん、俺の顔はデレッデレだろうけど。

光「…」

この時俺は、なんで光のちょっとした変化に気づいてあげられなかったのか。