らいむとれもん。3(yb×hk) (ページ18)

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笑顔が一番# ページ18

久しぶりのリアル設定付き合っているのかはわからないです

yb

光はわかりやすい。

本人は隠しているつもりでも、俺にはバレバレだし、無理して隠そうとしているのが返って心配になる。

光は今内心凹んでいるだろう。

それが声を聞いているだけでわかってしまうほど、俺と光の絆は強いのだ。

土曜日。ライブ終わり。ラジオ。

メンバーのテンションだって高いし、光が馬鹿だとか滑舌が悪いとか、普通にいつもの事だから、気にせずにいじっていたのだろう。

でも、光は真面目だ。

馬鹿そうに見えて人一倍努力をしないと納得がいかないし、自分を磨き上げていく。真面目な奴だ。ラジオだけならまだしも、ライブでもそんな状況で。いくら光でも凹むに決まってるよな。

薮「ひかる」

俺が声をかけると、ハッとした様子で顔を上げた光。
その頭をそっと撫でて、隣に腰掛ける。光が頭を俺の肩に乗せ、目を閉じた。

俺らだけの空間。何も発しなくともお互いのことがわかるなんて、きっとこういうことだよな。
そっと髪に指を入れふわふわと撫でてやると、目を細めて光が微笑む。

光「おれ、後輩になめられてるよね、…こんなのでいいのかな」

そっと口にした弱音は、俺に言ったのか、はたまた独り言か。
不安そうに話す光を見ていると、いつだって守ってやりたくなる。

薮「光の馬鹿なところは、いいところでもあると思うよ？」

俺の言葉を聞いてもなお、「ん～」と肩に頭をグリグリと押し付けてくる光はまだ納得していないようだ。
馬鹿なところだって光の個性だし、そんなところでさえ愛おしい、なんて思ってしまう俺は相当光の事が好きらしい。

薮「光はそのままでいいんだよ、わからないところは俺が教えてあげるから。俺が光の国語辞典になるから」

ゆっくりと安心するようにそう言えば、ほらね、水分たっぷりの大きい目で俺のこと見てくる。ほんと？とでも言いたげに。
だからもっと言ってあげよう。光が笑うまで。

薮「光は頑張ってる。真面目に。だから、そんなに不安になることなんてない。この俺が言うんだぜ？光のことを誰よりわかってる俺がね」

ちょっと冗談っぽくそう言えば、「なんだそれ」って肩を揺らして笑うから、俺の今日の任務は終了かな。

やっぱり光は笑顔が一番だ。

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久しぶりに短編集らしいものを書いた気がします(