らいむとれもん。3(yb×hk) (ページ17)

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# ページ17

静かな保健室、その沈黙を破ったのは、薮の方だった。

薮「ごめんな、勝つって言ったのに、本当ダセェ」

うつむきながらそういう薮の姿を見て、初めてこいつも弱いんだなって。いつも強気で人気者で弱いところなんてないんじゃないかと思っていたから、なんだか少し新鮮に感じた。

ふとこちらを見て微笑んだ薮は、「でも光が来てくれたからいいや」なんてちょっと、いや結構おかしな事を言うから、急いで目線をそらして手元の弁当を見た。

そしたら横から長い手が伸びてきて、俺の卵焼きをさらってく。その手の行き先を見れば、何度か触れた唇が…

って何考えてんだ俺は！！！

大急ぎで目をそらしてブンブンと頭を振ると、ぽんと頭に置かれた手からじんわりと温かさを感じる。

薮「この卵焼きめちゃくちゃうめぇ、ひかるお手製？」

光「ひぇ、え、そう、だけど」

耳元で喋られるからくすぐったくて、変な声を出してしまった。慌てて口を覆うと、「可愛すぎ…」なんて相手も照れ出すからカオスだ。

ここ最近、本当に訳がわからない数日間だけど、訳がわからないまま楽しんでいる自分もいる。

薮が正気じゃないなんて言ったけど、俺だってそうだったと思う。

だって、勝手に体が動いたから。別に深い理由なんてないし。本当に。

外では騒がしい体育祭。保健室の中、静かに、唇を重ねた＿＿＿＿

お久しぶりです！！

この前「らいむとれもん。」を、最初から読み直したんですけど、だいぶ文が変だったり、表現の仕方とか全然違くて、勝手ながら成長したなあと感じました。笑

読み直す際は温かい目で見てやってください…笑

さて、このお話はどこまで長くなるのやら、自分でもよくわかりませんが、割と気に入っているので楽しんで書こうと思います୧⃛(๑⃙⃘⁼̴̀꒳⁼̴́๑⃙⃘)୨⃛