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引き止める手 ページ33

ドアの前に立つと中からは優しい音楽が聞こえてくる。

フゥっと一息ついて目を閉じた。


『…忘れなきゃ』


ジョングクがドアに手をかける。


JK「左側、前から4列目」


私にしか聞こえないような小さな声でジョングクは話しかけてきた。


JK「テヒョイヒョンを愛せないならそこを見て。」


ガチャっと開かれたドア。
真っ直ぐ見たその先にはさっきも会った美しすぎるテヒョンの姿。


私はその姿を見ながらゆっくり前に進んだ。


____テヒョイヒョンを愛せないならそこを見て



ドアを開ける前にジョングクがそう言った

もうすぐ、4列目だ…。

テヒョンがこっちに手を伸ばした。



4列目、左側……


『っ…!』


ガシッと私の腕をつかんだのは____




________YG「わりぃ、さすがにドア開けてちょっと待ったは出来なかったわ」


『ユン、ギ……どうして…』

YG「行くぞ」



ユンギは掴んだ腕を引いてドアまで歩き出す。
勢い余って手に持ったブーケが床に落ちたと同時に、反対の腕をテヒョンに掴まれる。



TH「人の嫁、盗む気?」

YG「盗む?盗んだのはそっちだろ。

こいつは本人直々に結婚宣言してきた正式な俺の許嫁だ」

TH「過去の話だよ。Aは俺の結婚を受け入れると言った。お前は捨てられて俺を選んだんだ」

YG「選ばせたの間違いだろ。こいつが選んだのは俺だ。

俺には金も権力もねぇ。家だってこんな立派じゃねぇしボロボロで隙間風がはいりまくる寒い家だ。
でも、幸せだった。金が無くても権力が無くても楽しかったんだよ……ホソクとジミンと、"A"で飯を食うのが…」


悲しそうに笑ったユンギに涙が出てきた。


『ダメ、なの……私がユンギを選んだら……ユンギの生活を壊しちゃう……』

YG「お前がいねぇ時点で壊れてんだよ!!

わがまま言えよ……会社が潰れようがなんだろうが俺がいいって言え」

『っ……だ、め……』


溢れる涙が止まらない。


TH「A、分かってるでしょ?君には一択しかないんだよ。選べる選択肢がない。ほら、戻ってきて」


私は、どうすればいいの……?

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しゃけ(プロフ) - みーさん» またまたコメントありがとうございます!ユンギ、かっこいいですよね(><) 最後まで応援ありがとうございました! (2021年3月27日 12時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 今日最終章までありがとうございました、ユンギペンなので最後花嫁を奪うかんじかっこよかったですです!楽しく最後まで読ませていただきありがとうございました! (2021年3月27日 2時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - みーさん» ものすごく褒めていただき嬉しい限りです(><) ありがとうございます! (2021年3月25日 23時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちくちゃ、面白いです!!普通すぎるコメントでごめんなさい。赤星に早くなってもらいたい、赤星レベルの作品なのに! (2021年3月25日 23時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃけ | 作成日時:2021年2月18日 1時

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