彼が惚れた理由 ページ31
いつもは参加しないママの誕生日パーティー。
高級ホテルのパーティー会場で行われるそれにその時はジンさんが参加してあげて欲しいとお願いしてきたから仕方なく参加した。
知らない人ばかりなのに会長の娘ってだけで色んなお偉いさんが挨拶に来る。
そんな中、キムグループの当時の会長にも声をかけられた。
「初めまして。やぁ、ジウォンさんによく似て美人だね。うん、目元はお父さんだね」
『あはは…』
父の記憶があまりない私は苦笑いをするだけだった。
「こっちは、息子のテヒョンだよ。ほら、テヒョン。挨拶なさい」
会長の後ろに隠れたテヒョンは口いっぱいに食べ物を詰め込んでいて手に持っているのはお酒でなく水だった。
『初めまして。ユン Aです』
ニコッと作り笑いで自己紹介をすれば何故か彼は口まで運んできた水を口に含まず傾けて中の水を全てスーツにぶっかけ出した。
「テヒョン!?何をしてるんだ全く…」
『大丈夫、ですか?大変…びしょびしょ』
カバンから出したハンカチで彼のスーツを拭いてあげればいきなり手首を掴まれた。
『え…っと?あ、こ、このハンカチ!差し上げるので。では』
なんだか、怖くなってその場を逃げたんだ。
____『まさか、あれで惚れたなんて言わないでしょうね?』
TH「一目惚れだったよ。この世にこんな綺麗な人いるんだって思った。何がなんでも手に入れたかった。
元々俺は会長を継ぐ気はなかったけど、Aと結婚するために進路を変えて経営学を学んで時期会長として親父の会社で働き始めた。
運良くBTSグループとは契約を結んでいたから、あとは俺が会長になればAは手に入るってわかってた。
でも、それまでが異様に長く感じたよ。やっと…やっとAが隣に来てくれた。」
テヒョンの顔が近づく。
あ、やばい。
そう思った私は咄嗟に口を抑えた。チュッとテヒョンの唇は間に入った私の手の甲に触れる。
TH「…避けられた。ま、いっか。どんなに逃げても俺らには誓いのキッスがあるもんね。
あ!今日は初夜だから2人の寝室で寝るんだよ?
楽しみだなぁ……」
本当に幸せそうに笑うテヒョン。
私の、旦那さん。
今、隣でこうやって幸せそうに笑う人がユンギだったら……きっと、私も幸せだったのに
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しゃけ(プロフ) - みーさん» またまたコメントありがとうございます!ユンギ、かっこいいですよね(><) 最後まで応援ありがとうございました! (2021年3月27日 12時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 今日最終章までありがとうございました、ユンギペンなので最後花嫁を奪うかんじかっこよかったですです!楽しく最後まで読ませていただきありがとうございました! (2021年3月27日 2時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - みーさん» ものすごく褒めていただき嬉しい限りです(><) ありがとうございます! (2021年3月25日 23時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちくちゃ、面白いです!!普通すぎるコメントでごめんなさい。赤星に早くなってもらいたい、赤星レベルの作品なのに! (2021年3月25日 23時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃけ | 作成日時:2021年2月18日 1時