気にかかる文 ページ27
YG side
HS「ねぇ!連れ戻しに行かなきゃ!」
JM「Aさんのご飯食べられなくなるのは辛いなぁ」
弟たちは黙って見送った俺に文句を言ってくる。
YG「うるせぇ。これが普通だろ。だから言ったじゃねぇか。価値観が合わねぇって。これが、あいつの選んだ幸せだろ。」
手渡された箱を開ければ数個のカヌレ。
HS「……Aさん、前に俺にカヌレ作ってくれたんだ。」
ホソクの小さな震えた声。
HS「でも俺、食べられなかった。すごく美味しそうで…ユンギヒョンやジミナにも食べさせたくて…俺だけ食べるのは…いやだったから、食べられなかった」
ついには、その目から涙が溢れ始めた。
ジミナも黙って聞いてはいるけれど目に涙を貯めているのはわかる。
HS「そしたら、Aさんは俺の家族の分まで作るって言ってくれたんだよ。あんな些細な話、とっくに忘れてるかと思ってた」
ギュッと手を握りしめた。
JM「あれ……蓋に、便箋がついてる」
ジミナが蓋の裏に着いた手紙に気づき、俺に渡してきた。
____ユンギへ
貴方と絶対に結婚するって言ったのに実現できなかった。私は完璧な女だから決めたことは必ず最後までやり遂げるのに、こんなの初めて。
また、ユンギに初めてを取られたわ!笑
私は、ユンギたちとテーブルを囲んでご飯を食べられたことで昔から憧れていた家族との団欒を経験することが出来て十分幸せよ。
ユンギは私にわがままを言えと言ったわね?なら、ユンギもホソクのわがまま聞いてあげて。ホソクはきっと、今の生活が大好きなの。だから、今の生活をユンギと守っていこうとしてるのよ。
だから、私もユンギたち3人の生活を陰ながら守っていくわね。
今まで、ありがとう。やっぱり、私はユンギのことが好きだった____
YG「くそ……!!!」
手紙を握り潰してそのまま靴を履いて外に出れば車に乗ったヨンシクがいた。
YS「お乗り下さい」
YG「あんた…一緒じゃなかったんですか?」
YS「今日からキム家の人間になるからユン家の使用人は必要ないと言われてしまいまして…
……私も納得が行かないのです。初めて、命令に背きますがお嬢様が生まれてから今日までそばに居たのです。お嬢様が本当に幸せになれるのかこの目で確かめにいきたいのです。」
ヨンシクの車の助手席に乗り込めば荒々しい運転であの男の家へと向かい始めた。
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しゃけ(プロフ) - みーさん» またまたコメントありがとうございます!ユンギ、かっこいいですよね(><) 最後まで応援ありがとうございました! (2021年3月27日 12時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 今日最終章までありがとうございました、ユンギペンなので最後花嫁を奪うかんじかっこよかったですです!楽しく最後まで読ませていただきありがとうございました! (2021年3月27日 2時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - みーさん» ものすごく褒めていただき嬉しい限りです(><) ありがとうございます! (2021年3月25日 23時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちくちゃ、面白いです!!普通すぎるコメントでごめんなさい。赤星に早くなってもらいたい、赤星レベルの作品なのに! (2021年3月25日 23時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃけ | 作成日時:2021年2月18日 1時