素直に ページ23
母親 side
JN「会長も不器用ですね」
「なによ。私は私なりに娘を…」
JN「Aちゃんに素直に伝えたことあるんですか？」
Aとの食事会の後、会社に呼ばれて突然の仕事をこなしている時にソクジンは聞いてきた。
夫の病気が発覚した時からもしもに備えて引き継ぎを行った。娘は生まれたばかりだと言うのに大きなこの会社は1秒でさえも無駄にできない量の仕事で全てヨンシクに任せきりだった。
本当は、夫と3人でご飯を食べたり旅行に行ったりしたかったのに何も出来なかった。
娘は何も文句を言ってこないから勝手に大丈夫だ。あの子は我慢出来る子だなんて決めつけて仕事に集中した。
よく電話が来た。その日にあったことや100点をとったことなどを話してきたけれど、忙しさでイライラしていた私はつい娘に当たってしまっていた。
そのお詫びに今こうして誕生日だけは休みを取って食事に行くのに、ずっと仕事しかしてこなかった私はそれ以外の話題が思い付かない。
JN「あれ、またお見合いの話ですか？」
「え？ああ、断るつもりよ。あの子…今夢中な子がいるんでしょ？」
JN「あー、ユンギですか？」
珍しくあの子の口から出てきた男の名前。
元々、仕事ばかりの人生にならないようにとお見合いを勧めてきたわけだから相手なんて誰でもよかった。
だから、ユンギが弟とお見合いさせて欲しいと言ってきた時も何も思わなかったし。
むしろユンギなら私の目の届く場所にいてくれるし余計に安心するでしょう。
JN「でもこの人、すっごいイケメン」
「キムグループの次期会長よ。本人たっての希望ですって。でも、次期会長はダメね。あの子も私と同じ人生を辿ってしまう。」
JN「…素直にいえばいいのに。気持ちは言わなきゃ伝わりませんよ。まぁ、これはAちゃんにも言えますけどね笑」
いいのよ。きっと、私たちの長年の溝は埋まらない。
それでも、あの子が幸せになれるなら私はその幸せを不器用でも後押ししてあげたい。
今はそう思うの。
最後の資料にサインを書き終えた瞬間、電話が鳴った。
ソクジンがとり、少しして私をちらっと見た。
JN「あの、会長…キム テヒョンさんからです…」
私の小さな願いが崩れようとした瞬間だ。
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しゃけ(プロフ) - みーさん» またまたコメントありがとうございます！ユンギ、かっこいいですよね(＞＜) 最後まで応援ありがとうございました！ (2021年3月27日 12時) (
レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 今日最終章までありがとうございました、ユンギペンなので最後花嫁を奪うかんじかっこよかったですです！楽しく最後まで読ませていただきありがとうございました！ (2021年3月27日 2時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - みーさん» ものすごく褒めていただき嬉しい限りです(＞＜) ありがとうございます！ (2021年3月25日 23時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちくちゃ、面白いです！！普通すぎるコメントでごめんなさい。赤星に早くなってもらいたい、赤星レベルの作品なのに！ (2021年3月25日 23時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃけ | 作成日時：2021年2月18日 1時
