目が覚めると ページ21
『んっ……今、何時……』
手を伸ばしてもどこにもケータイがない。
しばらくあちこちを手探りで探すと触れた柔らかな感触。
ビックリして起き上がれば、隣で眠るユンギの姿。
『なん、で……』
そのあまりにも美しい姿に思わず見とれていればゆっくりとその目が開いた。
YG「……寝れたか？」
『え……』
YG「全部聞いた。お前のこと。寝れねぇのに無理してここに住んで俺の生活知ろうとしてたのも」
余計なことを話したわね。ヨンシクめ。
『別に、無理なんてしてない。楽しかったのは事実よ
……この家に来て、初めて誰かとテーブルを囲んだ。いや、まぁお見合いとかで食事はしたけどそういう事じゃなくて……』
YG「ふっ……言いたいことはまぁわかった。
でも、これ以上寝不足になるんだったらもうこの生活は辞めろ。お前が倒れるだろ」
ユンギの言葉は刺があるのに暖かい。
『…絶対辞めない。言ったでしょ。ユンギと結婚するって』
YG「なんでそんなに俺にこだわるんだよ」
最初はそのあまりの美しさに惹かれて彼を尋ねた。
そして私の思い通りにならない彼に悔しさを覚えて結婚するなんて言った。
でも、彼の生活を知れば知るほど彼の生活に憧れの気持ちが湧いた。
両親もいない。育ってきたのは施設。血の繋がりのない兄弟。
でも、ひとつ屋根の下でテーブルを囲んでお話をしてご飯を食べて眠る生活。
そんな生活を守る彼のことをいつしか本当に好きになっていた。
『私も、ユンギの家族みたいな家族を作りたいの。』
YG「……俺は、お前の母親の気持ちが分かる。」
『え？』
ユンギはじっと私の目を見つめた。
YG「幸せになって欲しいんだよ。昔から贅沢なんてさせてやれなかった。学費を払うだけで精一杯で生活も苦しくてあいつらには我慢ばかりさせた。だから、さっさと結婚してこんな家出ていって幸せになって欲しい。
お前の母親もそうなんじゃねぇの？
あの会社に入れば毎日仕事詰めで自由なんてなくなる。会長は、家族の時間を仕事に奪われた。だから、お前も大事な時間を仕事に奪われないようにするためにお見合いを何度も勧めたんだろ」
『そんなのっ……綺麗事よ。
あの人は昔から私を見てこなかった。仕事ばかりで……！私はそんな生活の方が耐えられなかった！！』
YG「じゃあそれ伝えたことあるのかよ」
『え…』
ユンギの手が私の頬に触れた
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しゃけ(プロフ) - みーさん» またまたコメントありがとうございます！ユンギ、かっこいいですよね(＞＜) 最後まで応援ありがとうございました！ (2021年3月27日 12時) (
レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 今日最終章までありがとうございました、ユンギペンなので最後花嫁を奪うかんじかっこよかったですです！楽しく最後まで読ませていただきありがとうございました！ (2021年3月27日 2時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - みーさん» ものすごく褒めていただき嬉しい限りです(＞＜) ありがとうございます！ (2021年3月25日 23時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちくちゃ、面白いです！！普通すぎるコメントでごめんなさい。赤星に早くなってもらいたい、赤星レベルの作品なのに！ (2021年3月25日 23時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃけ | 作成日時：2021年2月18日 1時
