出で立ち ページ12
HS side
朝目が覚めると布団は俺のとジミナの2つしか敷かれておらず、ユンギヒョンの布団は綺麗に畳まれていた。
と、言うよりかは多分昨日から敷かれていない。
リビングに行くとパソコンと向き合うユンギヒョン。
HS「寝てないの?」
YG「ああ。副会長の来週のスケジュール調整が終わって無かったからな」
パソコンの隣には付箋のたくさんついた日本語と中国語の本が重ねられていた。
俺たちの生活のためにヒョンは大学に行かず、高卒で今の会社に勤めている。有名な企業で、社員の紹介状がないと入社試験も受けられないところだ。
なぜヒョンはここに入社できたのかというと、丁度俺たちと一緒の施設にいたジンヒョンが働いていたからだ。
俺たちは幼い頃から両親のいない子供だ。
施設で育ち、出会った。施設は酷いところで、毎日こき使われ言うことを聞かないと棒で叩かれたりもした。
高校を卒業すると施設を出ることが出来る。
ユンギヒョンが高校を卒業し、ジンヒョンの紹介で今の会社に務めるとこの施設に戻ってきてナムジュナと俺とジミナを施設から出してくれた。
高校の金も大学の費用も全部ジンヒョンが今は出してくれる。後で俺が全部返すからお前らは何も気にせず学びたいこと学べ。
そうヒョンは言って俺とジミナはダンスのために大学へ。
ナムジュナは起業をしたいと言って経済学を学んで、突然のお見合いをして結婚し、家を出ていった。
大学卒業を控えた俺にヒョンがお見合いをすると切り出した時に全て繋がった。
ヒョンは、俺たちにこれ以上貧しい生活をさせないためにナムジュナも俺も結婚させて出ていかせるつもりなんだと。
それを知った俺は、そのお見合いを断った。
俺から断ったといえば怒りそうだから振られたことにしたんだけど、Aさんにユンギヒョンがぶちギレた時申し訳ないことをしたと思った。
HS「…いいの?Aさん。」
YG「その話はするな」
パソコンから視線をそらさずにそういうヒョン。
まだジミナが寝ているからか声は小さめ。
HS「でもさ、結婚したら…辛いのも苦しいのも半分こできるしヒョンも少しは楽に…」
YG「お前らを置いてこの家を出ていくつもりはねぇ。変な事言うな。」
Enterを押す力が強くなった。イライラしてる。
YG「ちっ、もうこんな時間かよ。
副会長迎えに行くからお前も早く大学行けよ」
荷物をまとめて玄関に行くヒョン。
俺も準備しよ。
『ブヘラッ!』
え?ぶへら?
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しゃけ(プロフ) - みーさん» またまたコメントありがとうございます!ユンギ、かっこいいですよね(><) 最後まで応援ありがとうございました! (2021年3月27日 12時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 今日最終章までありがとうございました、ユンギペンなので最後花嫁を奪うかんじかっこよかったですです!楽しく最後まで読ませていただきありがとうございました! (2021年3月27日 2時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - みーさん» ものすごく褒めていただき嬉しい限りです(><) ありがとうございます! (2021年3月25日 23時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちくちゃ、面白いです!!普通すぎるコメントでごめんなさい。赤星に早くなってもらいたい、赤星レベルの作品なのに! (2021年3月25日 23時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃけ | 作成日時:2021年2月18日 1時