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こんなはずじゃ ページ2

『ヨンシク……敗因は…?』

YS「そう、ですね…

お嬢様が完璧すぎる故、でございますかね?」

『そう……正解よ、ヨンシク』


どうして私はここまで完璧なのかしら…。
これじゃまるで高嶺の花ね。

彼は本当は手に入れたいのにここまで美しく完璧な私に恐れおののいたのよ。


『さぁ、切り替えていきましょう。

あと数時間で会議が始まるわね?』

YS「車の準備は整っております」

『ご苦労。』


目の前の手の付けられなかったカヌレにフォークを挿す。

本当に、困ってしまうほど私は完璧だ。

フォークを挿しても尚崩れない完璧なカヌレを1口自身の口に含めばバター、卵、そしてほのかなラム酒の味。


『食べられなかったこと、彼は後悔するわね』

YS「ええ。その通りでございます。」




店を出てすぐ目の前に黒い車が止まっている。
ヨンシクが開いたドアの先にある革製の座席に乗り込むと直ぐにドアが閉まり、ヨンシクは運転席に乗った。


パッと自身の腕に着いた時計を見ると予定より時間が3分も押していた。


『どういうこと。なぜ3分も時間が押してるの?』

YS「ゴホン、失礼ながらお嬢様。

ホソク様とのお別れの後、約3分ほど放心されていらっしゃいました」

『……ふっ、何を言ってるの?まるで私が振られたショックで整理がつかなかったかのような言い方ね』

YS「申し訳ございません。そのように見えたもので」


バカおっしゃいなさんな。
この私が?たかが一般的な大学生に振られて放心?


『あっはは、思い出せば思い出すほどに……


……疑問しかない』


なぜ?なぜ私が振られたの?
毎回顔合わせは有名なシェフに美味しい料理を作らせた。一般的な大学生の財布では食べられるものでは無いわ。

それどころか、毎回プレゼントも用意した。

な に よ り


この私よ!?
容姿端麗とは私のためにあるような言葉。
モデル級のスタイルに文句の付けようのない整いすぎた顔。


振られる要素なんてどこにも無かったはず…。


YS「お嬢様、着きました」

『!!っ…ご、ごくろう。

あら、さすがヨンシクね。押した3分を巻き戻すなんて』

YS「恐縮です」



モヤモヤする。
振られたのは初めてだ。

こんな気持ちで会議なんて……

…で、出来るわよ!!


振られた事がなかったように私はミスもしたことが無い。


あんな男にこれ以上初めて奪われてたまるもんですか!!!(←言い方)

完璧すぎる人→←大事な話



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しゃけ(プロフ) - みーさん» またまたコメントありがとうございます!ユンギ、かっこいいですよね(><) 最後まで応援ありがとうございました! (2021年3月27日 12時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 今日最終章までありがとうございました、ユンギペンなので最後花嫁を奪うかんじかっこよかったですです!楽しく最後まで読ませていただきありがとうございました! (2021年3月27日 2時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - みーさん» ものすごく褒めていただき嬉しい限りです(><) ありがとうございます! (2021年3月25日 23時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちくちゃ、面白いです!!普通すぎるコメントでごめんなさい。赤星に早くなってもらいたい、赤星レベルの作品なのに! (2021年3月25日 23時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃけ | 作成日時:2021年2月18日 1時

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