大事な話 ページ1
HS「やー、これすっごく美味しいです！」
『ふふ、ソウルの有名な三ツ星シェフを呼んで作らせたのよ』
HS「そんな立派なシェフを今日のために？」
『ええ。だって、今日は特別な日でしょ？』
大切な話があります
そう、連絡をくださったのはお見合いをしてからもう三度目の顔合わせとなるチョン ホソクさん。
彼はどこから現れたか知らないけれど、一応まだ大学生で卒業を今年に控えた男性。
母が紹介してくるお見合いは今まで年上ばかりで何処時の御曹司とか大手企業の社長ばかりだったのに対し、今回はまさかの歳下でただの一般的な大学に通う男。
適当にあしらおうなんて思っていれば、彼と話していく度にどんどん魅力に引かれていき大事な話に大きな期待をふくらませて今日はやってきた。
あぁ、ついに私にも婚期が……！
お見合いを初めて早5年。
その合計29回。
そして、30回目の今日。
私はついに結婚をする時が来たようだ。
『そうだわ。ヨンシク！』
YS「はい、お呼びでしょうか。お嬢様」
『例のものを』
執事のヨンシクにそう伝えるとすぐさま裏から運んできたのは、カヌレだ。
『これはカヌレよ。知ってるかしら？フランスのお菓子なんだけど…』
HS「すごい！これ、Aさんが作ったんですか？」
『えぇ。照れるわ。ホントつくづく私って隙のない女ね…。お菓子作りまで完璧なんて…』
HS「え？」
『さぁ、早くお食べになって。』
1口、その綺麗な口にカヌレが吸い込まれていく様子を見たいのに一向にカヌレには手が付けられない。
『ホソク、さん？もしかして、カヌレはお嫌い？』
HS「い、いえ！食べたことは無いけど絶対美味しいんだろうなって…。家族にも、食べさせてあげたくて…」
なんて家族思いの方なの？
そんなの気にしなくてもそれなら家族全員分のカヌレを作って持たせるわ！
『ホソクさん、気になさらないで。ご家族の分も用意しますから』
HS「いやいや！そんな！」
『いいのよ。いずれ……わ、私の家族にも…なるのですから…/////』
もう、顔が熱い。
ヨンシク！なんとかしなさい！
入口付近に立つヨンシクに目配せすれば自然と空いた店の窓。
心地よい夜風が店内に入ってくる。
HS「あ、あの！大事な話なんですけど…」
『えぇ。大いに受け止めるわ』
HS「…今回の話は、無かったことにしてください」
……え？
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しゃけ(プロフ) - みーさん» またまたコメントありがとうございます！ユンギ、かっこいいですよね(＞＜) 最後まで応援ありがとうございました！ (2021年3月27日 12時) (
レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 今日最終章までありがとうございました、ユンギペンなので最後花嫁を奪うかんじかっこよかったですです！楽しく最後まで読ませていただきありがとうございました！ (2021年3月27日 2時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - みーさん» ものすごく褒めていただき嬉しい限りです(＞＜) ありがとうございます！ (2021年3月25日 23時) (レス) id: a4bf069354 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちくちゃ、面白いです！！普通すぎるコメントでごめんなさい。赤星に早くなってもらいたい、赤星レベルの作品なのに！ (2021年3月25日 23時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃけ | 作成日時：2021年2月18日 1時
