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私が担当するバドミントンの練習が終わり、ジョングク君を探すがバスケの練習も先に終わっていたから更衣室かなと思い、男子更衣室前で待ち伏せしてみた。
ガチャッと開いた男子更衣室のドアから制服に着替えたジョングク君が出てきて私を見た瞬間これまでで1番鋭い目付きをした。
JK「なぁ、お前だろ」
急に何かを決めつけたように話すジョングク君。その様子はかなり怒っていた。
JK「お前が盗んだんだろマンボーのキーホルダー!!!!!」
ま、マンボー?!なにそれ?!
『ま、待って!本当に知らないです!私じゃない!』
JK「ふざけんな。平気で男子更衣室に入れるような女はお前くらいだ」
違う!あれはテヒョン君が離してくれなかったから!!!!
JK「俺の事を好きなやつはすぐ俺のものを盗む。ノートもシャーペンもジャージも…それくらいなら別にまた買えばいいし無視してきたけど、これは別だ」
ギッと私を睨むジョングク君。どうしよう、怖い…。
JK「早く、返せよ」
『持って……ない、よ…』
JK「いいから早く返せ!!!!」
『っ……!!』
ダンッッッと顔のすぐ横をジョングク君の足が通って壁に当たる。
壁ドンって、足でするものですか?こんなに怖いものですか?
身体の震えが止まらなくて
頬を涙が伝ったのがわかった。
JK「……はっ、盗人のくせに泣くふり?
俺あんたのこと死ぬほど嫌い。二度と近寄んな」
横に置かれた足がスッと消えて、ジョングク君は去っていく。
走っていた緊張が解けた私は足の力が抜けてガクンッと床に座り込んだ。
涙が止まらずに流れてくる。
TH「メガネちゃん…?」
優しい声に頭をあげれば心配そうな顔をしたテヒョン君がいた。
TH「っ…!なんで泣いてるの?!なんかされた?」
違う、私が悪いんだって言いたいけどテヒョン君の優しい声と涙を拭う暖かな手の温もりのせいで嗚咽が出るほど泣いてしまう。
TH「いいよ、落ち着くまで沢山泣いて」
テヒョン君は私の腕を引いてその大きな胸に抱きしめた。
こんなの誰かに見られたら完全にやばいのに、普段の私なら絶対逃げるのに
今はこの恐怖感を逃がすので精一杯だ。
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ちゃんまお(プロフ) - あいりさん» コメントありがとうございます!少しづつですが頑張ります! (2021年10月30日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんまお(プロフ) - ミンチューさん» コメントありがとうございます!課題の合間に更新していきますね! (2021年10月30日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - はじめまして。続きが気になります。 (2021年10月30日 17時) (レス) @page36 id: 7c13d4e2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミンチュー(プロフ) - 楽しみにしています!がんばってください!! (2021年10月28日 22時) (レス) @page35 id: 068249313c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんまお(プロフ) - ユウさん» ぎゃあああ!バカがバレてしまいました(T_T)ご指摘ありがとうございます! (2021年10月23日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃんまお | 作成日時:2021年10月17日 0時