メガネちゃんと王子様っ！ (ページ6)

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どうしよう。中等部校舎への侵入って確か許可証が必要なはず…。

私の通うバンタン学園は小等部から高等部までのエスカレーター式超お金持ち学校。
広々とした敷地内には3つの校舎と図書館と講堂、ステージ、運動場が設置されている。
もちろん多額のお金をかけて入学する財閥の子孫たちしか居ないような学校だけど、ここには特待生制度があった。
書類審査に面接や筆記テストなど厳しい審査をくぐり抜けたたった1人だけが学費全額免除で入学することが出来るのだ。
非常に貧しい私のお家では選択肢がここしかなく、必死に勉強してなんとか特待生の枠をゲットした。

それがなぜ今こうして校則破りを犯そうとしているのだろうか。

『どうしよう…もし侵入がバレたら…』

TH「特待生制度は白紙に戻されるね」

『っ？！て、テヒョンくん…なんでここに？』

TH「んー、校内散歩中」

相変わらず訳が分からないよ…。

『それより、なんで私が特待生って…』

TH「だって明らかに財閥の娘じゃないもん。それにあんだけ順位表に常に載るくらい勉強に必死ってことは成績を下げられない理由があるんだよね」

『なんか、変なところで鋭いね…。』

TH「でもずっと2位だよね」

うっ……痛いとこつくな…。ジミン君には勝てないんだから…。

TH「てか、中等部になんの用事？」

『実は、チョンジョングク君…？の連絡先が必要で…』

TH「(グガのこと好きなのか…？)なら、今日なら侵入しなくても会えると思うよ。

ほら、今日って合同体育大会の練習あるし！」

『たしかに！そこで聞けばいいんだね！』

TH「俺知り合いだから一緒に行ってあげるよ！」

『え！いいの？ありがとう！』

こうして私はテヒョン君に付き添ってもらうことになった。