『 11 』 ページ12
TH「てか、びしょ濡れすぎ!風邪ひいちゃうよ…」
テヒョン君は自分のジャケットを脱いでそれで髪の毛を拭いてきた。
『ちょっと、ジャケット汚れちゃうよ!』
TH「そんなことよりもメガネちゃんが大事!」
っ…大事、なんて…恥ずかしいこと言わないで…!
TH「ジャージに着替えよう」
テヒョン君がそう言ってくれたけど…
『あー、たぶん…ジャージはもう…』
今頃リアナちゃんが隠してるんだろうな。
びしょ濡れにした時点できっと着替えるものを無くそうって考えてるはず。
黙り込んでいるといきなり私の手を掴んでトイレを出た。
連れてきたのはテヒョン君のクラスで、もう他の生徒は帰ってしまっていた。
TH「はい、俺のジャージ着て。今日練習サボったからタオルもジャージも汚れてないはずだから」
『え、でも…』
TH「いいから着替える!!」
テヒョン君に言われてまたトイレに戻ってジャージに着替えた。
大きすぎるからTシャツだけで膝まで届いちゃうしズボンはウエストが締まりきらないから履けなかった。
『あの、ありがとう…』
外に出るとテヒョン君が待っていてくれてた。
私の姿を見るなり頭を抱え始めた彼はジャージバッグから上のジャージを取り出して私の腰に巻いてきた。
TH「そういうの、ほかの男の前でしちゃダメ。」
『ん、んん?』
何が言いたいのかよく分からなかったけどテヒョン君の耳はちょっぴり赤かった。
『あ、そうだ!
それ、テヒョン君が返しておいて?
私は二度と近寄るなって言われちゃってるし、私よりもテヒョン君の方が…』
TH「勘違いされたままでいいの?腹立たないの?」
『腹立つってよりかは…悲しい…けど』
近寄るなと言われたからってのは言い訳で、本当はまだ少し怖いんだ。また彼の前に現れて怒鳴られるんじゃないかと思うと身体が震える。
TH「途中まで、一緒に行ってあげるから…
…Aが自分の手で返しておいで。そして、自分じゃないってちゃんと伝えて?」
『テヒョン君…。なんで、私なんかのためにそこまでしてくれるの?』
こんな地味メガネを助けたって何も無いのに…。
TH「そんなの…
……てんとう虫同盟組んでるんだからあたりまえ」
『ごめん、本当にそれいつ組んだ?』
思わず突っ込んだけど、きっと彼にとっててんとう虫同盟ってのは友達みたいなものなんだろうな。
TH「いひひ笑
じゃあ、侵入しよっか?」
ぱーどぅん?
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ちゃんまお(プロフ) - あいりさん» コメントありがとうございます!少しづつですが頑張ります! (2021年10月30日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんまお(プロフ) - ミンチューさん» コメントありがとうございます!課題の合間に更新していきますね! (2021年10月30日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - はじめまして。続きが気になります。 (2021年10月30日 17時) (レス) @page36 id: 7c13d4e2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミンチュー(プロフ) - 楽しみにしています!がんばってください!! (2021年10月28日 22時) (レス) @page35 id: 068249313c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんまお(プロフ) - ユウさん» ぎゃあああ!バカがバレてしまいました(T_T)ご指摘ありがとうございます! (2021年10月23日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃんまお | 作成日時:2021年10月17日 0時