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『 31 』 ページ32

TH side



とてとてとてって目の前を横切るてんとう虫。



お前は神様の虫なんじゃないの?



人差し指に登ってきたそいつに心で声をかけた。





『labete a bon Dieu』




TH「……お前、喋れるのか?」




『違う!こっち!』




声はてんとう虫からではなく後ろからだった。




TH「!!

…A?」




『テヒョン君……ごめんなさい。酷いこと言って本当にごめん。』




TH「え…?」




Aは斜めがけバックの紐をギュッと握ってそのレンズの奥の瞳はうるうるとしていた。


彼女は今真剣なのに、何故かその顔がすごく可愛くって


気づけば俺は手を伸ばしていた。




『てひょ、んくん…?』



TH「…」




『あの、labete a bon Dieuって神様の虫だったよね』




急にそんな前の話をしてくるA




『だから、思ったの!あの時のてんとう虫は私に神様が与えてくれた初めての友達なんじゃないかって。

だから、私!テヒョン君と友達になりたいっ!』





っ……。

ダメ、ダメだよ。この子をこっちへ連れてきちゃダメなんだ。



なのに、顔を真っ赤にして差し出してくるその手を



無視なんて出来るわけないじゃん。





TH「俺と友達になったら…いつか嫌になっちゃうかも」





そう伝えれば頭の上に?のマークが見えた気がした。




『まだその"いつか"じゃないもの。


私は"今"貴方と友達になれない方がずっと嫌だ』





単純で、馬鹿なのは裕福の差なのかな。
いや、違うね。


きっと、心の余裕の違いだ。




俺だって初めてなんだ。
家とかそういうの関係なしに出来る友達なんて。




TH「俺も、嫌。


Aと話せないなんて、嫌だ」



『…うん!』





キュッと握りしめた手に力を込める。




ジミナ、俺は守れるか守れないかを考える暇があるなら守る方法を考えたい。









____「…お前達のためなんだ。悪く思うなよ




テヒョンア」

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ちゃんまお(プロフ) - あいりさん» コメントありがとうございます!少しづつですが頑張ります! (2021年10月30日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんまお(プロフ) - ミンチューさん» コメントありがとうございます!課題の合間に更新していきますね! (2021年10月30日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - はじめまして。続きが気になります。 (2021年10月30日 17時) (レス) @page36 id: 7c13d4e2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミンチュー(プロフ) - 楽しみにしています!がんばってください!! (2021年10月28日 22時) (レス) @page35 id: 068249313c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんまお(プロフ) - ユウさん» ぎゃあああ!バカがバレてしまいました(T_T)ご指摘ありがとうございます! (2021年10月23日 21時) (レス) id: 573bbc7940 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃんまお | 作成日時:2021年10月17日 0時

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