夜のお散歩 ページ43
目を覚ますといつの間にか自分の部屋にいた
記憶は曖昧
確か…影山くんに…
あぁ、そうだ、国見が助けに来たんだ…
………
国見が助けに来た?
裸見られたぁっ!?
やべぇ、痩せておけばよかった
というか…
人に汚された私の体……見られたのか…
いやだなぁ…好きな人にあんな体見られるなんて…
え?
私今好きな人って思った?
『あ…』
涙が出てきた
なんの涙なのか
自分での分からなかったが、一つわかったことはある
自分は国見が好きということ
お礼…言わなくっちゃだよね
時刻は9時30分
就寝時刻は11時
そのへんは結構甘め
『メールしたら気づくかなぁ…』
あの、無気力ねぼすけのことだ
今まさに寝てるかもしれない
が、起きてると祈り、"国見"と書かれたメール画面を開いた
【今起きてる?】
簡潔にまとめた文章
2分くらいですぐきた
【起きてる、どうしたの?】
起きてたんだ…意外(((失礼
【今から会えますか?】
【うん、大丈夫】
【じゃあ玄関まにきてくれないかな?】
と、呼び出した
既読がついたのを確認して
肌寒そうな外を見て新しく届いたジャージを羽織った
ポケットにスマホを突っ込み外に出た
誘った私よりも国見は先についていた
『はやいねー』
国見「まぁね」
『ちょっとあるかない?』
国見「そうしよっか」
と、玄関を出た
『………あ、ありがとう…そのっ、あれ』
国見「気にしないで」
『いや気にするってば!』
国見「はははっ」
と、苦笑した
『私だってね、1人にならないようにはしたんだよ?』
国見「うん」
『でも…なんか、影山くんがこっちにいて…』
国見「…………!…うん」
国見は一瞬立ち止まったもののまた歩き出した
『荒ぶる声出してもっ…聞いてくれなくっ…って』
訳のわからない言い訳と涙がぽろぽろと溢れる
『…っ…ひっく……あぅ…こ、こわかったよぉ…たすけてくれてありがとぉ…』
まるで赤子のように泣いた
わんわん泣いた
止まらない涙
きっと服は涙でぐしゃぐしゃになるはずなのに
国見は私を抱きしめた
『ふくっ…ぬれちゃうっ…よ?』
国見「いいから…気がすむまで泣いて…」
そも言葉に私の中の何かがぷつんと切れた
,
,
,
____________私、こんなにいい友達を持っていたんだ
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