すべてはシャドーハウスのために (ページ6)

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エミ「もう煤が溜まってきています！掃除しましょうか？」

貴方『あっこっちにもあります』

ローズ「まぁ！」

生き人形としての役目を果たそうとローズマリーに聞く。するとローズマリーは急に抱きしめてきた

ローズ「意識が高くて関心ねぇ！私エミリコとイヴが気に入ったわぁ！でもそのくらい大丈夫よぉ。本当はお掃除すべきだけれど授業を優先！」

ミア「じゃあイヴ。あの廊下の先はなにがあるかわかる？」

貴方『え？た、確かお披露目の間だったかと』

ローズ「はい正解よぉ。偉いわぁ」

エミ「あの…お披露目って何をするのでしょうか？」

ローズ「大事な儀式よぉ。お影様と生き人形の適性を見るの」

ミア「シャドー家に有用な素材かどうかもね」

ローズ「それが終わると始めてシャドー家の方は"顔付き"つまり成人になるのよぉ」

エミ「え？じゃあケイト様はまだ成人ではないのですか？」

ミア「そう。試用期間といった所ね」

貴方『お披露目で上手くいかない時もあるんですか？』

質問をしてみるとローズマリーとミアは困ったような顔をする。

ローズ「ごめんなさい。お披露目の事は詳しく話しちゃいけないのよぉ」

ミア「頑張ってとしか言えないわ」

エミ「ローズマリーより年上はいるんでしょうか？」

ローズ「あらもちろんよぉ。あちらの別棟にいらっしゃるわぁ」

ミア「偉い方々の場所よ」

ローズ「しかしそんなに詮索してはいけないわぁ」

ミア「"生き人形はシャドー家に対して忠誠心以外の心を持ってはいけない"大事な教えよ。シャドー家に対してということはどのお影様に対してもってこと。これを守っていれば私たちは幸せよ。シャドー家にとっていい生き人形であることでないと処分されちゃうからね」

エミ「そういえば偉大なるおじい様って…」

ローズ「しっ！その呼び方はシャドー家の方のみが呼ぶのよぉ。私たちは"シャドー家を統率するシャドーハウスの王。私たち生き人形の生みの親。偉大なる創造主様"と呼ぶわぁ。だけど滅多に言ってはならないの」

貴方『それは私たち程度が呼ぶと存在を汚すことになるからですか？』

ローズ「そうよぉ」

そして次の瞬間屋敷中に鈴の音が鳴り響く。聞いた事のない音にイヴは困惑していた

エミ「私が余計なこと言ったから！？」

ミア「ローズ。緊急用の呼び鈴が鳴ってる…これって」

ローズ「亡霊だわ！」

エミ「ぼ、亡霊？」

ローズ「掃除用具の間に戻りましょう！」

貴方『な、なんなのでしょうか…』