館の案内と授業 ページ5
貴方『おはようございます』
ローズ「おはよう」
ミア「おはよう!」
エミ「おはようございます!」
ルウ「おはよう」
今日も外の掃除の時間へとなった。イヴェットがなかなか離してくれず遅刻しかけそうになったのは内緒である
ローズ「皆集まったわねぇ。では授業を始めましょう。と言っても堅苦しく考えなくていいわぁ。今日は二人に館の案内をしましょうねぇ」
ミア「二人がどの程度のこと知ってるか私達も知る必要があるしね」
今日は掃除をするのではなくエミリコとイヴのための授業をするようだ。学力や適応力が試されるだろう
ローズ「まずここは"掃除用具の間"。生き人形の集合場所といったらここよぉ」
エミ「大広間の掃除の後道具をここに仕舞いました!私のはここです」
貴方『私はここですね。忘れないようにしないと』
ミア「そうそう。次からは自分で準備できるわね」
エミ「これも掃除道具ですか?」
エミリコが指を指したところには棘がついたハンマーや穴が空いたものなどが置いてあった
ローズ「緊急用ねぇ。滅多に使われることはないわぁ」
エミ「あっちの階段はどこに繋がっているんですか?」
ローズ「キッチンやランドリーよぉ」
ミア「ルウ。誰の仕事場かわかる?」
ルウ「顔の見えない人形の仕事場。行く必要なし」
ローズ「そうよぉ偉いわ。エミリコたちも必要のない場所のことは今後考えなくていいよぉ」
顔の見えない人形とは生き人形たちに服やパンを届けてくれるベールで顔を隠した人形のことだ。
ミア「ここは学びの間!」
エミ「文字を覚えたりできますか?」
ローズ「次の機会にやりましょうねぇ」
貴方『あのこの服はなんなのですか?こちらは今私が着てる服ですがこちらは見たことがなく…』
ミア「この服はポートレイトといって顔の役目を担う時に着るのよ。手足はレースで覆って顔のみを目立たせるの」
ローズ「生き人形の正装ねえ。お披露目の後着ることになるわぁ。エミリコとルウとイヴはまだねぇ」
エミ「ルウとイヴもまだだったのですか?」
貴方『うん。まだだよ』
エミリコとルウまでもがお披露目を終えていないようだ。おそらく同期なのだろうか
ローズ「この屋敷は二重構造になっていてシャドー家の生活空間の下に生き人形の空間があるのよぉ。早朝はシャドー家の方がいないから行ってみましょうか。以前掃除した大広間よぉ」
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作者名:璃兎華 | 作者ホームページ:http://naofuml_yume
作成日時:2023年12月29日 18時