隣の生き人形 ページ3
朝になりいつものように部屋を掃除していたイヴ。彼女はさっきから必死に窓を擦っていた。
イヴェット「さっきからなにしているんだい?」
貴方『実はここの汚れがなかなか落ちなくて…』
イヴェット「ん?それは多分外じゃないかな?」
貴方『へ?』
確かによく見ると汚れは窓の外側に付いていた。何度も擦っても汚れが落ちない訳である。
貴方『うぅっ恥ずかしすぎる…ん?』
?「こんにちは!」
貴方『え?あ、こんにちは』
上半身を外に出て拭こうとすると隣に人影があり見てみる。そこには金髪の可愛らしい少女がこちらを見ていた。
?「では私は戻りますね!落ちないようにしてくださいね!」
貴方『あ、ありがとう…』
イヴェット「なにかあったかい?ほら落ちてしまうよ」
貴方『す、すみません』
イヴェット「なにか居たのかい?」
貴方『はい。隣の生き人形がいました』
イヴェット「もしかしたら同期かもしれないね」
貴方『同期…』
彼女たちは"お披露目"が終わっていないため外に出ることは禁止されている。彼女たちももう少しすれば呼ばれるのではないだろうか
イヴェット「そういえばもう少ししたらイヴも外での掃除に呼ばれるかもね」
貴方『はい。今日の夜だと聞いています』
イヴェット「そうか。なら今日はもう終わろうか」
貴方『はい!』
今日は外の掃除の日のため廊下の鍵が開けられる。コンコンっと叩く音が聞こえ小さな窓から覗くとそこには見たことの無い生き人形がいた。
?「出ておいで行くよ。貴方名前は?」
貴方『イヴです。よろしくお願いします』
ミア「私は上の階のミアよ。礼儀正しいのね」
貴方『い、いえそんな』
彼女は上の階に住んでいる生き人形だった。横を見てみると昨日出会った生き人形が笑顔で立っていた。
ミア「この子はエミリコよ」
エミ「あの時の!エミリコっていいます!」
貴方『イヴっていいます』
ミア「じゃあ行こっか!部屋の外に出たことある?」
エミ「初めてで…」
貴方『私もです』
ミア「そう!凄く吃驚するよ。お影様とは上手く出来てる?」
貴方『はい。出来てます』
ミア「そう!よかった!」
名前の知らないシャドー家の方を"お影様"と呼ぶらしい。やはり他の人とは主人の性格が変わるようだ
ミア「ねぇエミリコとイヴはどんな子?」
エミ「えっと…」
ミア「無口よね!ルウタイプ?さぁこっちよ」
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作者名:璃兎華 | 作者ホームページ:http://naofuml_yume
作成日時:2023年12月29日 18時