すべてはシャドーハウスのために (ページ18)

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亡霊騒ぎの正体2 ページ18

エミリコが持っていた亡霊入りの毛布を思いきり蹴るショーン。毛布はそのまま壁にぶち当たった

エミ「わぁぁ！粉々です。力が凄いですねショーン！」

ショ「一応縛っておけよ」

貴方『縛っておいたよ』

ショ「助かる」

エミ「落ち着いてる場合じゃありません！あれを見て下さい！」

ショ「見えない」

貴方『天井に扉があるね。でもそこから煤が漏れ出てる』

ローブ「なるほどね。ここは煤処理の間に煤を流す為の中間施設だね。こんな所にあったのか」

エミ「煤…処理？」

ローブ様が全て教えてくれた。掃除で集めた煤は煤処理の間に運ばれ固めて煤炭にする

エミ「煤炭…」

貴方『捨てるだけじゃなかったんですね』

ローブ「石炭という物があるが煤炭はそれよりも遥かに効率的に熱焼し。しかも軽く扱いやすい」

エミ「煤炭凄い！」

ショ「そうか…煤取りの間と同じような装置を操作する部屋なんじゃないか？天井の扉は…」

貴方『各部屋からの煤の通り道かな？』

エミ「だから煤が漏れてるんですね！」

ローブ「きっとそうだろうね。風を起こす送風機が中間施設で管理される訳だ。天井の扉はそれを設備する為だね」

貴方『蝶番が錆びて壊れた扉がずれてしまった…』

エミ「そこから入ってきた煤が集まって亡霊になった！誰のせいでもありませんでした！解決です！！」

貴方『あっお影様消えちゃった』

エミ「随分お世話になりましたね。今度あったらちゃんとお礼したいです」

貴方『うん』

エミ「さぁ！お祝いにパンをどうぞ」

ショ「俺はいらないって」ｸﾞｩｰ…

貴方『…ショーンお腹鳴ってるけど』

ショ「…やっぱり食べるか」

エミリコから貰ったパンを食べるといつものカチカチのパンでなくふわふわで美味しい。それは紛れもなく

ショ「うまっ！えっこれシャドー家の方のパンだろ」

貴方『柔らくて美味しい』

エミ「ケイト様がわけてくれます。皆さんにも食べて欲しくて」

貴方『美味しい？ラム』

ラム「うん」

翌日、星付きに呼び出され大広間へと生き人形たちは集まっていた。それは解決した亡霊騒ぎのことだ

バー「以上！亡霊騒ぎの原因は設備の故障…ということだ。だからといって気を抜くと同じようなことが起こるぞ！引き続き気を引き締めろ！解散！！」

ミア「うふふ！さっきのバービーの悔しそうな顔見た？煤処理の中間施設なんて私もローズも知らないもの。星付きの管轄よ。バービーが手を抜いてるんじゃないの？うふふっエミリコとイヴ最高ね！」