すべてはシャドーハウスのために (ページ12)

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生き人形のショーンとラムページ12

エミ「こんばんは。私はエミリコです。張り切って頑張りましょー」

貴方『元気なのはエミリコだけだよ』

エミ「えっと二人のお名前は？」

ショ「…俺はショーン」

助けてくれた生き人形はショーンという名前のようだ。しかしもう1人の生き人形はなにも喋ろうとしない

エミ「えーっと見回りを始めましょうか。あちらこちら探せば何かあるはずです！」

ショ「何か…か。新人の俺たちだけで解決出来るのかな」

貴方『ショーン。出来る出来ないかではないですよ。やるしかないんです』

エミ「時間はたっぷりあります。どうにかなりますよ！」

とりあえず調査を開始することになった。しかしどこもかしこも異常はないようだ

エミ「この辺は異常なしですね」

貴方『ねぇエミリコ。ショーンは？』

エミ「へ？あっ！あっちにいる。こっちですよー！そっか目が悪いんでしたね。あれ？今度はショーンじゃない方の生き人形を置いてきちゃった！」

貴方『大丈夫。ここにいるよ』

エミリコの提案で手を繋いで調査をすることになった。順番で右からイヴ、生き人形、エミリコ、ショーンだ

エミ「ここも異常なしですね。あれ？もしかしてさっき見回りましたっけ？」

貴方『多分大丈夫…』

ショ「ふわぁ…この見回りは主人のためになることなのかな」

エミ「明日また頑張りましょう」

調査を開始して5日目になった頃ショーンが大きな荷物を抱えて出てきた。

ショ「ショーン何か役に立つ物を持ってきたのですか？」

ショ「毛布だ」

貴方『でしょうね』

エミ「毛布！一体どんなことを」

ショ「寝る！」

エミ「なぜ！？」

貴方『一理あるかも』

ショ「部屋は出た後鍵を閉められてしまうだろ。だからここで時間まで寝る。バービーは意地悪で俺たちと主人の仲違いさせたいだけだ。この所俺は睡眠不足で部屋の掃除に支障が出ている。エミリコたちはどうだ？」

貴方『私も寝不足で物を落としてしまいました』

エミ「今朝寝坊してケイト様に迷惑をかけました…で、でも理由なく誰かのせいにするのはおかしいと思うんです！」

ショ「俺たちは顔だ。こんなやつれた顔で役目を果たせる訳が無い。俺は主人の指示だけを真剣に考える」

諦めてしまうのは当たり前だろう。こんなにちょうさしてもなにひとつ手がかりは見つからない。寝不足で支障も出ているのだから