184☆救出 ページ34
ウィスパーに向けて、ケータは呟いた。
「それ別に倒さなくても良いんじゃない?」
「なんででウィス!?」
目玉が飛び出しそうなウィスパーにケータは少し首を傾げて笑って呟いた。
「だって、女郎蜘蛛(30年前)ってあのキャピキャピした妖怪でしょ?ほっとけばいいんじゃ」
その姿を観て、フクロウ達は嬉しそうに呟いていた。
「なに!あの女郎蜘蛛(シャドウサイド)がキャピキャピしているだとっ……!」
「さすが、妖怪マスター、だぜー!」
「レベル違いとはこのことですね……!」
そんな解釈違いが起きていると知らないウィスパーは焦った。
「ま、街は大変なことになってるでウィス!妖怪探偵団も倒れてしまったでウィスし……」
その一言に、ケータは途端にキリっとしたかっこいい表情になった。
「つまり、ナツメが」
「そうなのでウィッス!って、なんで妖怪探偵団のこと知ってるでウィスか!?」
ケータは少し気まずそうに、ナツメの部屋で見たメモの事を話した。
「違うんだ!会社の書類が無いからナツメの部屋にあるかなって思っただけだよ!」
ウィスパーはケータをじらっとみる。
「それで、書類はどこにあったんでウィス?」
ケータは腕をくんだ。
「会社の机の上……。今思うと、妖怪の仕業だったんだと思う。」
「またまた、ケータ君ったら!書類を隠す妖怪なんて居るはずが」
二人は、緊急事態なのを忘れて長そうな話題にはいる。
「あーもう!だから今は姉ちゃん達を助けるのが先だって!」
あまりに長く続きそうな会話に、ケースケが割って入った。
「そうだ、ナツメが危ないんだった!」
「そうでウィス!」
ケータは、さっと妖怪達に向き直る。
「それじゃ、女郎蜘蛛の所に行こうか」
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ひか(プロフ) - にゃんこさん» わ、コメントありがとうございます!!ケースケ君の前世、私も本当気になります!犬種とか!(そこじゃない)あと、あの朱夏様がエサあげたり、散歩させたりしている姿がちらついて……尊い。そうだ、にゃんこさんの作品も、読ませて頂いています!ケース犬……。 (2023年3月13日 12時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ケースケくんの前世がほしい...(シャドサの亡霊)...あ、すいませんでした。面白かったです!! (2023年3月7日 17時) (レス) @page24 id: 3e9c7f1354 (このIDを非表示/違反報告)
T - こちらこそ!(*´∇`)面白い作品なので何回でも読めます! (2021年6月6日 11時) (レス) id: cc98960b0b (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - Tさん» ありがとうございます!久しぶりのコメントだったのでメチャクチャ嬉しいです! (2021年6月5日 17時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
T - 読んでてとても面白いです! (2021年6月5日 17時) (レス) id: cc98960b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひか | 作成日時:2021年3月2日 18時