【シャドウサイド】続章〜4〜妖魔界と鬼族

151☆危険 ページ1

30分後の妖怪探偵団事務所にて。

「お、６人も来てくれたのか！」

俺、アキノリはみんなが集まってくれたことにテンションが上がってそう言った。

「うん、ケースケの小学校は集団下校で遅くなるって」

笑いつつも、ナツメが不安そうに言う。

「洞潔がまだ帰れないらしいからフクロウには留守を頼んだ。」

なるほどなるほど。


「にしても、ナツメ達の学校で誘拐だろ。しかも正体不明の...。」

「どうやら、主に被害にあったのは一年生中心で男子ばっかりらしい」

トウマが有力な情報をくれる。

「しかしなぁ、妖怪調査に行くにはまだ人目があるし、第一普通の人間は絶対信じないだろ」

「じゃあ、ここはウィスパー達に任せてみる？」

「あー、さっきウィスパー達外行っちゃったんだよ〜」


わいわいとはなす中、俺は少し違和感を覚えた。


「アヤメさん、来てから全然しゃべらないけど...もしかして体調悪いですか！？」

「確かに...アヤメちゃん、そういう時は無理しない方がいいよ」

Aさんも心配そうになる。

「あ、ううんっ！ちょっと考え事してて」


なんだか、笑顔がいつもの笑い方と違う。


もっと天真爛漫って感じの笑い方のはずなのに今の笑顔はなんだか、暗いような気がした。

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