172☆境遇 ページ22
女郎蜘蛛……。
「「え!?」」
「いや、似てない似てない!」
「それは絶対違うだろ!」
私達が言うと女郎蜘蛛は手足をじたばたさせた。
「ちょっと聞いといてなんなのよあんたたち!」
いや、でもさ!
小さいしなんか歌舞伎っぽい見た目してて正直あんまり蜘蛛に見えないよ。
「だって女郎蜘蛛ってもっと目がピンクで足が長くて蜘蛛って感じの見た目だけど」
「それはアタシのシャドウサイド!ライトサイドは30年前から変わってないわよ」
それにしても似てなさすぎだと思うんだが…。
すると女郎蜘蛛はなぜか得意気な顔になった。
「まぁ、ライトサイドのアタシはシャドウサイドとは比べもんにならないくらい可愛いものね?」
また、五秒くらい気まずい空気が流れた。
何て言おうかと、思ったとき、酒呑童子が口を開く。
「つまり、貴様は俺を騙した女郎蜘蛛だと?」
「え!?やだぁ〜覚えてたの…」
女郎蜘蛛が明らかにギクッとした表情になる。
「姫だと言って俺をこきつかった女郎蜘蛛だと。」
なんか、酒呑童子の声が怖い。
「まー、あの時は悪かったわ、でもね、今は同じピンチに直面してる仲間じゃないの〜」
酒呑童子は詰め寄った。
「悪かったですむか!」
「すませてよ♪それにお互い様でしょ、あんただってアタシの脚切り落としたんだからさ!」
なんか、よくわからないけど二人に因縁があるみたいだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー追記・この女郎蜘蛛の姿は30年前の姿です
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ひか(プロフ) - にゃんこさん» わ、コメントありがとうございます!!ケースケ君の前世、私も本当気になります!犬種とか!(そこじゃない)あと、あの朱夏様がエサあげたり、散歩させたりしている姿がちらついて……尊い。そうだ、にゃんこさんの作品も、読ませて頂いています!ケース犬……。 (2023年3月13日 12時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ケースケくんの前世がほしい...(シャドサの亡霊)...あ、すいませんでした。面白かったです!! (2023年3月7日 17時) (レス) @page24 id: 3e9c7f1354 (このIDを非表示/違反報告)
T - こちらこそ!(*´∇`)面白い作品なので何回でも読めます! (2021年6月6日 11時) (レス) id: cc98960b0b (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - Tさん» ありがとうございます!久しぶりのコメントだったのでメチャクチャ嬉しいです! (2021年6月5日 17時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
T - 読んでてとても面白いです! (2021年6月5日 17時) (レス) id: cc98960b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひか | 作成日時:2021年3月2日 18時