Episode4 【健人side】 ページ4
「あの〜」
何となく落ち着いていてベテランな感じのする２０代後半と思しき女性店員の方に声をかける。
エプロンの左胸には石塚 Aと書かれた名札が1mmの歪みもなく正しく付けられている。
「はい。何かお探し･･････「何かお探しですか！！？」
彼女が言い終わる前に、隣に立っていた１０代の店員(胸には村野紗英と書かれた名札が右上がりにずれた状態で付けられていた)が、ぐいっとカウンターに身を乗り出すようにして声をかけてきた。
「あ、あの…ガイドブックはどの辺りにありますか？」
村野さんの勢いに押されながら尋ねる。
「国内ですか？海外ですか？」
「海外、香港なんですが…」
俺が答えると、満面の笑みで元気よく「ご案内します！」と村野さんがカウンターから出てきた。
「あ、ありがとうございます」
去り際にチラッともう一人の店員さんに視線を移すと、目が合った。
彼女は、元気すぎる妹を見かねた姉のような微笑みを浮かべながら、俺に会釈をした。
慌てて俺も会釈を返し、村野さんの後を追った。
「ガイドブックはこの辺です」
村野さんが案内してくれたのは、店の一番奥にある棚だった。
「ありがとうございました」
頭を下げて棚に目をやると、村野さんが距離を詰めて小声で話しかけてきた。
「あの、Sexy Zoneの中島健人さんですよね？私、大ファンなんです〜」
「あ、はい。ありがとうございます」
気づかれているような気はしていたけれど、ここまで露骨に話しかけられるとは思っていなかったので返事に困ってしまう。
「マジでかっこいいですね〜。香港、行くんですか？仕事？それとも旅行ですか？？」
「あ、いや、あの…」
矢継ぎ早に質問されて返答に窮していると、スーツ姿の男性が俺たちの隣に立ち、ガイドブックを探し始めた。
それをきっかけに、村野さんは「ごゆっくりどうぞ」と言うとその場を後にした。
(声をかけてくれるのはありがたいけど、ようやくゆっくり本を見られる)
俺は小さく息を吐くと書棚に目を移した。
香港のガイドブックを数冊手に取りパラパラと中身を見ていると、背後で数人の声がした。
「やっぱり本物じゃない？」
「え〜ウソ！ケンティがこんなところにいるわけないじゃん」
「でも横顔はそっくりだよ」
２〜３人の若い女性が小声で話しているのが聞こえる。
(あ〜、バレたかな。どうしよう…)
この場をどう切り抜けるか思いを巡らせていると、背後から別の声が聴こえた。
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☆ - 25【ハットを頭に載せたりしながら】→乗せたりしながら、 30【手にあるものを載せ】→乗せ、 42【アップルパイの載った皿を】→乗った皿を だと思います (2019年7月4日 18時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 更新ありがとうございます。この先の展開がすごく気になります（笑）頑張ってください〜！ (2018年2月13日 19時) (レス) id: cf3c548632 (このIDを非表示/違反報告)
Sexy Rose(プロフ) - ゆらさん» ゆらさん、お待たせしております(^^; これからもできるだけコンスタントに更新していきたいと思います。よろしくお願いします！ (2018年2月7日 0時) (レス) id: 3736ec2a42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 更新待ってました！これからも頑張って下さい。 (2018年2月6日 21時) (レス) id: b82b4b4cec (このIDを非表示/違反報告)
Sexy Rose(プロフ) - 愁さん» 愁さんコメントありがとうございます。細かいところまでしっかり読んでいただいて、ご指摘ありがとうございます！早速修正しました。ありがとうございました！！ (2018年1月29日 3時) (レス) id: 3736ec2a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sexy Rose | 作成日時：2018年1月22日 19時
