Episode20 【健人side】 ページ20
「中島くん！」
石塚さんは俺の顔を見るなり驚いた表情になった。
「昨日は本当にごめんなさい」
「石塚さん、昨日もずっと謝ってましたよね。本当に気にしないでください。それより…」
一呼吸おいて切り出す。
「さっき、この店からあの人が出て行くの見たんですけど、大丈夫ですか？」
「えっ…あの人ってまさか…」
「はい、昨日映画館で会った石塚さんの元カレです。何で店まで来てたんですか」
「別に用があったわけじゃないみたいなの。何となく寄ったって…」
「そうなんだ…昨日の今日で仕事先にまで来るなんて非常識ですよ。大丈夫？」
「えぇ…ありがとう。私は大丈夫」
「もし何かあったら俺にいつでも言ってくださいね」
「ありがとうございます。でも彼、根は悪い人じゃないんです。何だか昔とちょっと雰囲気変わっちゃったけど」
彼女が元カレの肩を持つのが面白くなくて、わざと何も答えなかった。
「石塚さん、今スマホ持ってます？」
「え？えぇ…ありますけど…」
突然のことに訳が分からないという風に、首をかしげながらも、彼女はエプロンの中からスマホを取り出して見せた。
「連絡先、教えてください。心配だから」
そう言うと俺は自分のスマホのLINEのアプリを立ち上げ、彼女にも同じように促す。
「はい、ふるふるして！」
そう言うと戸惑いながら彼女も自分のスマホを振りだした。
しばらくするとお互いの画面に相手のアイコンが出る。
「よし、これでＯＫ」
「あ、あの、中島くん…？」
「もし何かあったら連絡ください。俺、すぐ飛んでくるから。昨日も言ったでしょ？俺は、いつでも石塚さんの味方だって」
ちょっと強引すぎたかもしれない。
それでも本心だった。
その時店の奥から声がした。
「お客さん〜、困りますね〜。店で堂々とうちの店員口説いてもらったら〜」
「西山さん！！！！」
石塚さんが慌てて叫ぶ。
「口説くだなんて、変なこと言わないでください！中島くん…気にしないでくださいね。悪気はないんですけど、とにかくあの人、口が悪いんです」
「はぁ？俺のどこが口悪いんだよ。優しいだろうがいつも」
「何言ってるんですか。いつ西山さんが優しかったことがあるって言うんですか！」
「ちょっと…２人とも落ち着いてください」
必死に２人の間に入って制していると、西山と呼ばれた男の人と目が合った。
言葉にはできないけど俺に対する彼の視線が何か気にかかった。
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☆ - 25【ハットを頭に載せたりしながら】→乗せたりしながら、 30【手にあるものを載せ】→乗せ、 42【アップルパイの載った皿を】→乗った皿を だと思います (2019年7月4日 18時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 更新ありがとうございます。この先の展開がすごく気になります（笑）頑張ってください〜！ (2018年2月13日 19時) (レス) id: cf3c548632 (このIDを非表示/違反報告)
Sexy Rose(プロフ) - ゆらさん» ゆらさん、お待たせしております(^^; これからもできるだけコンスタントに更新していきたいと思います。よろしくお願いします！ (2018年2月7日 0時) (レス) id: 3736ec2a42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - 更新待ってました！これからも頑張って下さい。 (2018年2月6日 21時) (レス) id: b82b4b4cec (このIDを非表示/違反報告)
Sexy Rose(プロフ) - 愁さん» 愁さんコメントありがとうございます。細かいところまでしっかり読んでいただいて、ご指摘ありがとうございます！早速修正しました。ありがとうございました！！ (2018年1月29日 3時) (レス) id: 3736ec2a42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sexy Rose | 作成日時：2018年1月22日 19時
