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〜夢主side〜


カフェに着いたら、夕ご飯の事もあるし飲み物だけとなった。

どうしても神代さんの行動が離れてくれない。

ココアを飲みながら、そんな事を考えていた。


…もう良いや、さっさと忘れよう。


そう思っても頭から離れない。

まぁ、本人が目の前に居るっていうのもあると思うけど。


類「…Aくん、大丈夫かい?」


『えっ…ッ!』


顔を上げたら、結構神代さんとの距離が近くて驚いた。

思わず椅子を引いて、ガタッと音を立ててしまう。

私の不可解な行動に2人は顔を見合わせた。


類「体調が悪いとか…もしかして、さっきの事で……」


『あ、それはありません! 大丈夫です…』


そっか、神代さんは自分のせいで私が体調を崩したと思ってるんだ。

天馬さんは、心配そうな表情だけど…どこか、神代さんを睨んでいる…

ようにも見える。


『ごめんなさい、でも今日は帰って良いですか?』


自分から誘ったくせに何言ってんだろ。


類「うん、良いよ」


司「もし家で体調を崩したらすぐに電話しろ。

  ……これ、オレと類の電話番号だ」


そう言って、さらさらと紙に電話番号を書いて渡してくれた。

…まぁ、帰してくれるのなんて分かってた。

天馬さんと神代さんは、とても優しいから。


『ありがとうございます』


類「でも、この時間帯に1人で帰らせる訳にはいかないし

  僕が送っていこうか」


司「待て」


神代さんが席を立ちかけた時、天馬さんがそれを阻止した。

その表情は、寂しそうな色に変わっている。


司「オレが送っていく。 類は待っていてくれ、戻ってくるから」


類「…安全に届けられると言えるかい?」


司「もちろんだ」


類「……じゃあ、ここで待っているよ」


どうしたんだろう、どこかぎこちない…。

喧嘩でもしたのかな。

天馬さんが席を立って、私の手を取る。


司「A、行くぞ」


『あ…はい、神代さん、また明日』


類「うん、じゃあね」


手を振ってくれたのを見てから、カフェの外に出る。

今日…一緒に泊まってくれるのは寧々さんだったかな。

夕日色に染まる街を歩く。


人気も少なくなってきた道、もうすぐ家だ。

ここまで会話は無いけど、何か言った方が良いよね。


『あの、天馬さ……』


司「A、すまん」


謝罪の後、急に体温を感じる。

抱き締められた、認識して顔が熱くなる。


────


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設定タグ:プロジェクトセカイ , 天馬司 , 神代類   
作品ジャンル:恋愛
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ramune - めいさん» コメントありがとうございます!きゅんきゅんしてくれて嬉しいです。僕も親の前だと一人称変えてますよ笑 (2023年3月4日 23時) (レス) @page35 id: a4dd4a8261 (このIDを非表示/違反報告)
めい - まじで最高です!26話キュン死とかしそうてか僕もネット上では一人称僕ってゆってます!リアルは引かれるのでやめてますけどねw (2023年2月26日 15時) (レス) id: 1a8f013e22 (このIDを非表示/違反報告)
ramune - もぐもぐさん» ぎゃー!!ありがとうございます!!この作品にそんな時間を掛けて下さるとは…!次回作も内容しか思いつきません!ありがとうございます! (2022年12月23日 19時) (レス) id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ - 今日話全部読んでみました.....!!!マジめっちゃ話面白くて、一気に読んじゃいましたwほんといい話でした。感動だぁ!もうずっとドキドキしっぱなしでしたwまた楽しみにしてます! (2022年10月15日 23時) (レス) @page46 id: 813177f50b (このIDを非表示/違反報告)
ramune - 海月ルナさん» ありがとうございます申し訳ございません…!! (2022年10月4日 21時) (レス) @page42 id: b281f98d72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ramune | 作成日時:2022年5月11日 19時

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